【ネパール】ヴィパッサナー瞑想「10日間コース」に参加してきた

Vipassana center in Lumbini, Napal(c)Megumi Mitani Nepal
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こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。

現在地:ネパール🇳🇵カトマンドゥ

3月下旬に思い立ち、ネパールに来ました。
今回、ネパールに来こうと思った目的は2つ。

  • ヴィパッサナー瞑想の10日間コースに参加する
  • ヒマラヤ山脈をトレッキングする

どちらも「いつかやってみたいなぁ」と思っていたのですが、今回やってみて、どちらも「もう一度やりたい」に変わりました。笑

やはり「やりたいことは、やる」って大事!なんでも自分で体験してみないと、本当の良さは分からないから。

と改めて実感しました。

先週、Instagramのストーリーズに、「ヴィパッサナー瞑想の10日間コースを終え、デジタルの世界に戻りました」と報告したところ、多くの反応がありました。

「どんな変化があった?」
「経験をシェアしてほしい」
「私もVipassana行ってみたいと思ってた!」
「10日間のコースってどんな感じ?」
「12日間も外界と接触禁止ってツラくない?」
「どんな食事が出るの?」
「どんな人が参加してるの?」
「メディテーション、興味はあるけど難しくない?」

などなど。
英語と日本語でたくさんの質問が来ました。

想像以上に「メディテーション」に興味を持っている方が多いんだな、と思ったので、今回私が体験した12日間+αの経験を、みなさんにもシェアすることにしました。

10日間の体験レポートは、ページ下部のリンクから読むことができます。全8本の長編シリーズなので、時間のある時にお読みいただければ、と。

この記事では、「ヴィパッサナー瞑想」とは何か、10日間コースの内容、申し込みから参加確定まで、私が参加した理由を書きました。

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Vipassana meditation(ヴィパッサナー瞑想)って何?

「瞑想」や「メディテーション」は聞いたことこあるけど、「ヴィパッサナー」って何?という方も多いかもしれません。

Vipassana(ヴィパッサナー)とは、「物事をありのままに見る」ということ。

つまり、ヴィパッサナー瞑想とは、物事を表面的な側面だけでなく、細部に渡ってよく観察し、洞察しながら行う瞑想法のこと。

ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門: 豊かな人生の技法

ヴィパッサナー瞑想は、2500年以上前に、ゴーダマ・ブッダが悟りを得た後、それを「生きる術(Art of Living)」として教えていったもの、だそう。

「ブッダ」と聞くと、仏教の宗教色が強いように感じるけれど、ヴィパッサナー瞑想は宗教とは無関係のメディテーション方法。

実際、Vipassana mediationのコースには、いかなる宗教やスピリチュアル的な要素があるもの(物質的なものだけでなく、思考や儀式も)を持ち込むことは禁止されています。

ヴィパッサナー瞑想の10日間コースの内容・規律

ヴィパッサナー瞑想10日間コースのスケジュール(c)Megumi Mitani

ヴィパッサナー瞑想にはいくつかのコースがありますが、初めての生徒(New student)は、まず10日間のコースに参加する必要があります。

10日間のコースでは、基本的な瞑想方法を学んだあと、毎日新しいテクニックを学んでいきます。

「毎日新しいテクニック」とはいえ、覚えることがたくさんあるとか、どんどん難しくなるということではなく、あくまで「観察・洞察」を深めていく、という感じ。

詳しくは次の記事に書きますが、ヴィパッサナー瞑想の10日間コースは、はじめて瞑想をする人でも参加しやすいように構成されています。

この10日間コースに参加するには、チェックイン日とチェックアウト日を含む12日間を確保する必要があります。

そして10日間(12日間)は、外界との接触は一切禁止で、スマートフォンやパスポートはセンターに預け、施設から出ることはできません。

瞑想センターで、1日約10時間、ひたすら瞑想の練習を続けるのです。
まさに、修行。

1日のスケジュールはこんな感じ。

04:00 起床。
04:30-06:30 ホールまたは自室で瞑想
06:30-08:00 朝食&休憩
08:00-09:00 ホールでグループ瞑想
09:00-11:00 ホールまたは自室で瞑想
11:00-12:00 ランチ
12:00-13:00 休憩&質問タイム
13:00-14:30 ホールまたは自室で瞑想
14:30-15:30 ホールでグループ瞑想
15:30-17:00 ホールまたは自室で瞑想
17:00-18:00 ティーブレイク
18:00-19:00 ホールでグループ瞑想
19:00-20:30 ゴエンカ氏の講話視聴
20:30-21:00 ホールでグループ瞑想
21:00-21:30 質問タイム
21:30 消灯

これを10日間、毎日繰り返します。

コースに参加する生徒は、以下のルールを厳格に守らなくてはなりません。

  1. 生き物を殺さない。
  2. 盗みを働かない。
  3. 一切の性行為を行わない。
  4. 嘘をつかない。
  5. 酒・麻薬の類を摂らない。

他にも禁止事項や、厳守すべきルールがいくつかあります。

例えば、10日間は「Noble Silence(聖なる沈黙)」を守るため、他の参加者とのコミュニケーションは一切禁止。会話はもちろん、アイコンタクトやジェスチャーもNG。

軽いストレッチは許されていますが、、ヨガや筋トレ、ランニングなどの運動、読書、メモや日記などは禁止されてます。

これらを守れない生徒(参加者)は、施設から追い出されてしまいます。

実際に、私が参加したルンビニのコースでも、開始3日で数名の生徒が追い出されていました。

私が10日間コースに参加することにした理由・経緯

ヴィパッサナー瞑想のコースに参加する理由は、本当に人それぞれです。

私が今回ネパールで10日間のコースに参加することにしたのは、「今がその時だ」と思ったから。

そしてコースが終わった時に「あぁ、やっぱりこのタイミングだったんだな」と感じました。

他の参加者たちも、「ずっと興味はあったけど今、来ることになった」「呼ばれた感じがする」と言っていました。

 

ここからは、私の個人的な話をシェアしますね。

私がメディテーションを始めたのは、2011年。
その頃はまだ会社員で、東京のオフィスで働いていました。

子供の頃からの夢でもあった音楽に携わる仕事をしていたのですが、大好きな仕事であるが故、オンとオフの切り替えが難しく、常に仕事(音楽)のことを考えていました。

ある日、前例のない新規プロジェクトの責任者に任命されました。

通常業務に加え、毎日3〜5時間ほど稼働が増え、常に脳がフル回転しているような感覚。

チーム最年少で唯一の女性である私が「責任者」として、どうやってプロジェクトを進行していけば良いか、無事にローンチできるのか、といった不安やプレッシャーがあったのだと思います。

仕事を終えても、脳が興奮状態なのか、アドレナリンが出ているのか、身体的には疲れているはずなのに、まったく眠くならない日々が続きました。

「眠れなくてツライ」ということはありませんでしたが、食べることよりも寝ることの方が好きな私が「眠くならない」のは、「なんか変だな」と気がついたのです。

ちょうどその頃、日本でも「マインドフルネス」や「メディテーション」が話題になり始めていたので、メディテーションに関する本を5冊ほど読み、実践してみることに。

いくつかの方法を試した結果、マインドフルネス的な瞑想法が私には合っていると思い、リサーチを続けていたところ、「Vipassana」に辿り着きました。

「ヴィパッサナー瞑想を学んでみたい」と思ったものの、当時は、千葉県にある施設の公式サイトの情報しかなく。

「当施設にて10日間のコースを実施しています。コース終了まで、外界との連絡は断つ必要があり、施設の外に出ることは許されません。」という案内を読んだ私は

10日間、隔離された施設でひたすら瞑想をするとか、なんかちょっと怖い。「宗教とは一切関係ない」と書いてあるけど、隔離施設だし、洗脳とか勧誘とかされたりしないのかな..

と思い、結局「10日間コース」に申し込むことはありませんでした。

それから8年が経過した、2019年。

ミャンマーをひとり旅した時に、同じホテルに泊まっていたイタリア人が「このあとVipassana meditationに行くんだ」と言うのです。

「VipassanaってあのVipassana?10日間のコース?どんなことするの?」と聞いてみると。

「分からない。ミャンマーに来る前にインドにいたんだけど、そこでVipassanaのことを教えてくれた人が「行く前にネットで調べたりしない方がいい」と言ってたから、調べてないんだ。」と。

それから半年後。

私がイタリアを訪れた際に、その友人がミラノを案内してくれたので、「そういえば、Vipassana meditationどうだった?」と尋ねると。

「良い経験になったよ。ただ、どんな風だったかを説明するのは難しい。人によって違うだろうから。あれは、自分で体験しないと分からないと思う。」と。

なるほど。まぁそうだよね。私もいつかやってみよう。

と思いつつ、それから4年以上が経過した、2024年1月。

今度はそのイタリア人の友達が日本に遊びに来たので、東京を案内をすることに。

その時に、またmeditationの話で盛り上がったので、「もう、これは、私自身がVipassanaを体験する時なんだな」と思い、「今年こそ10日間コースに参加しよう」と決意しました。

申し込みから参加が確定するまでの流れ

ヴィパッサナー瞑想のコースは、世界中で行われています。

日本国内だと千葉と京都にあるのですが、どちらも受付開始と同時に枠が埋まるほど人気らしく、応募すらできない状態。

もう、これは、海外の施設に行ったほうが早いかもしれない。

と思い、3月下旬に再度Vipassanaのサイトを見ていたら、ネパールのルンビニにある4月のコースが「新規生徒 受付中」となっていました。

ルンビニってどこ?インドとの国境近くかー。どんな町なんだろう?「Birthplace of the Lord Buddha」ってブッダの生誕の地ってこと!?日本人でも受け入れてくれるんだろうか?この施設までどうやってアクセスするんだろ?

と、本当に何も分からない状態だったのですが、直感で「ここだな」と思い、申し込みました。

すると翌日、「全ての規律を読み理解しましたか?コミットし真剣に取り組みますか?」という定型分的なメールが送られてきたので、「全て理解していますし、真剣に取り組むとコミットします。」と即返信。

コース開始まで2週間を切っていたので、すぐにネパール行きの航空券を買い、数日後にはネパールに飛びました。

まだ参加の承認すらされていないのに。笑

無事ネパールに着いたものの、1週間経ってもセンターから参加確定のメールが来ないので

「あの、私、参加できるのでしょうか?詳細など何も送られてきていないのですが、参加できるかどうかだけでも教えてください。」

とメールを送ってみたところ、翌日に持ち物などが記載された詳細メールが返ってきました。

わ!参加できる!!よかったー!!

と、ひとりカトマンドゥのホテルで喜びました。笑

「Vipassana」という言葉を知ってから、12年の時を経て、はじめて「Vipassana meditation」をきちんと学ぶことになりました。

続く。

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この記事を書いた人

自然と芸術を愛する旅人。世界各地で家を借りながら暮らす「デジタルノマド」9年目。40ヶ国。

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