「シスターフッド」のように感じる仲間との出会い【ネパール】

ネパール・ルンビニでの出会い(c)Megumi Mitani Column
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こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。

現在地:タイ🇹🇭バンコク

旅が好きな人なら、初対面なのに「もともと知っているように感じる人」と出会うことがあるかと思う。

もしくは、会った瞬間に「すぐに仲良くなれそう」だと感じたり、相手のことをよく知らないのに、なぜか話していてとても心地よく感じる、という人に。

そういう経験を何度もしていると、この地球上には素敵な人しかいないような気がしてくる。

きっと他にも、まだ私が会ったことない素敵な人が、世界にはたくさんいるんだろうな!

と思うだけでワクワクするし、また旅に出たくなる。

こういう話を人にすると「めぐちゃんは人見知りしないし、外向的だからね!」と言われることがある。

しかし、実際の私は、内向的な人間。
目立つことは好きでないし、大勢の人の前で話すのも苦手。

社交性はあるので、旅先やホームパーティーで出会う人と話すのは好きだし、道端ですれ違った他人と話し込むこともある。

基本的には、誰とでもフラットに接することができるけど、「合う」「合わない」のセンサーは、わりと鋭い。

なので、自分のエネルギーと合わない人と会話をするくらいなら、ひとりで外にいる鳥や、外の景色を眺めている方がよっぽど楽しい。笑

一方、ポジティブなエネルギーを持っている人や、自分自身を偽ることなく、ありのままの自分に居心地のよさを感じている人に出会うと、私のハートが喜ぶのがハッキリと分かる。

その人のことを知りたい!もっと話を聞きたい!という感覚で溢れる。

1ヶ月間のネパール旅の間、何度か「心が喜ぶ」瞬間があったけれど、ヴィパッサナー瞑想コースで出会った2人とは特別な繋がりを感じた。

Vipassana体験レポートでも度々出てくるルームメイトXとは、「Hi」と挨拶をした瞬間にポジティブなエネルギーを感じ、「あ、彼女とは仲良くなれるな」と思った。

彼女はまだ私のことを何も知らないはずなのに、突然「あなたひとり旅が好きで、1人でどこでも行っちゃうし、1人でなんでも出来ちゃうでしょ?」と言った。

私が驚いて目を丸くしていると、「ハハ!だって私もそうだから!笑」と、元気で明るい笑顔を見せた。

会ってまだ1分ほどしか話してないのに

「I feel like I just found a new best friend! (新しい親友に出会った気がする!)」

と思わず言ってしまったほど、彼女とは初めて会った気がしない。過去生で会っていたのかも?と思った。

彼女との共通点は「ひとり旅が好き」ということだけではなく、考え方が似ていたり、自然や人の状態など細かい部分に気づくこと、「偶然とは思えないようなことが頻繁に起こる」という、他人の理解を得られにくいことまで同じだった。

そして、同じ時期にニュージーランドに住んでいたり、ラッキナンバーまで同じだと知った時は驚いた。

もう1人は、向かいの部屋のB。

彼女とは「Noble Silence(聖なる沈黙)」が始まる前に、グループで話をしていた。

彼女のリラックスした雰囲気と正直な性格、ピュアな笑顔から「きっと彼女も素直で、beautiful mindを持っている人だろな」と思った。

私たち3人は、少数の英語話者という事もあるだろうけど、指定された座席がいつも隣か向かい合わせだった。

メディテーションをしている時も、食事をしている時も、いつもトライアングル上に3人で座っていた。

私が密かに気に入っていたのは、他の生徒たちがさっさと食事を終えダイニング・ホールを出ていく中、この3人は食事を終えても、各々が紅茶やミルクティーを飲みながら、のんびりと過ごしていたこと。

Noble Silence中なので、目も合わせられないし、会話もしていないけど、気がついたら私たち3人以外いなかった、ということが何度もあった。

あの静かなダイニング・ホールの中で、のんびり過ごす3人の空間が心地よかった。

Noble Silenceが解かれた日。

私たち3人は、部屋で話をしていた。

そしてXが、Bと私に「私はこの3人に特別な繋がりがあると感じていた。このトライアングルに。」と、言った。

彼女は「2人に見せたいものがある」と言って、Vipassana Centerに来る前に購入したという2枚の画を見せてくれた。

1枚は、黒の単色で描かれた人体図。
2枚目は、長い三つ編みの毛先に赤いリボンがついた作品だった。

「ここに来るまで、この画が何を意味するか分からずに、ただ気に入って買ったんだけど。1枚目はVipassanaに関するもので、2枚目はあなたたちの髪型だと気づいたの。」と言った。

確かに私は、初めてXと「Hi」と挨拶を交わした日、三つ編みをしていた。

そしてBも翌日三つ編みをしていた。

Xによると、髪の毛が長い女性は他にもいたけど、三つ編みをしていたのは、私たち2人だけだったらしい。

その後も、3人の繋がりについて、時々目を潤ませながら話すXに、私も心動かされた。

そのまましばらく、3人で色々な話をした。

10日間の体験がどんなものだったか。
どう感じていたか、オープンに話し合った。

そして、私は満月の夜(実際には満月の2日前)のことを思い出した。

その日は、満月がすごく大きくて綺麗だった。

1日の終わりのグループ・メディテーションの前に、私はベンチに座り、その月を眺めていた。ある友人とした会話を思い出しながら。

そうしたら、目の前をルームメイトのXが通った。
彼女も大きな月を見上げながら歩いていた。

右の方を見ると、Bが木の下から月を見上げていることに気づいた。

あ、あの2人も満月を見てる。

と、なんだかうれしくなった。

Noble Silence中なので、会話をすることも、目線を合わせることもできないのに、3人とも同じ月を眺めていることで、つながっている感があった。

そう感じていたことを私が話す前に、ルームメイトが「満月の夜に、2人が月を見ていたことがうれしかった」と言った。

彼女は、私があの日見ていた光景を、彼女の視点で説明した。

「月がキレイだから2人に教えたいな、と思っていたら、Megumiがベンチに座って月を見上げてるのが目に入った。そして、その先の木の下にBがいて月を見ていたの!」と。

するとBも「私も2人が月を眺めていること、気づいてたよ。」と言った。

ネパールの真っ暗な空の下、2人がどんな想いで、その夜に月を見ていたかは分からないけど、私たちは確かに同じ時間に、同じ空間で、同じ月を眺めていた。

12日間の最終日の朝。

私たち3人は、もう1人の英語話者と4人で、ブッダの誕生の地であり仏教4大聖地のひとつとされている「マヤ・デヴィ寺院」へ行った。

Vipassanaコースを終えた生徒は、「マヤ・デヴィ寺院」に無料で入ることが許され、寺院の中と、庭の外にある菩提樹の木の下でメディテーションできると聞いたからだった。

強い日差しの中、寺院まで歩くと、寺院には、女性のアシスタント・ティーチャーや他の生徒もいた。

みんなで少し話をしたり写真を撮ったりした後、菩提樹の下でメディテーションをした。

その後、気温40℃越え(体感50℃)の強い日差しの下、3時間ほど寺院めぐりをしてから、Vipassana Centerに戻った。

私はルンビニに2泊するつもりでホテルを予約していたので、部屋の掃除をし、寄付をしてから、もう1人の英語話者とVipassana Centerを後にした。

XとBは「今日泊まるホテルを決めてないから、どうするか考える。」と言って施設に残った。

私はホテルでシャワーを浴び、もう1人の英語話者と遅めのランチを食べに出かけた。

ランチ後、オレンジ色の夕日を眺めながら、川沿いでメディテーションをした。

そして、私はひとりで散歩をしたかったので、同行者に「寺院でメディテーションしてくる」と伝え、寺院に向かって歩くことにした。

その時、数時間前にXから着信があったことに気づき、XとBもルンビニの町にあるホテルを確保したことを知った。

寺院でのメディテーションを終え、真っ暗な空の下をひとり歩き、ルンビニの町に戻ると。

Bがいる!そしてその前にはXがいる!
2人はまだ私に気づいていない。

彼女たちに近づいて、「Hey girls!」と声をかけると、2人とも驚いた様子だった。

そしてXが「きちんとお別れできなかったから、会えたらいいなと思ってたの!でも、寺院に向かっていると言っていたから邪魔したくなかった。」と言った。

私も私で「2人に会いたい」という気持ちはあったけど、この日は長時間強い日差しの中を歩いたり、他者のメンタル・サポートをしていたので、心身ともに疲れ果てていた。

翌日も4時起きなので「これから待ち合わせをして会う」というエネルギーは残っていなかった。だから「後で会おうね!」とは言えなかった。

それなのに。
町に戻ったら、目の前に2人が現れた。
約束もしてないのに。

ルンビニはとても小さな町だけど、5分違ったら、おそらく会っていなかったはず。

約束もせず、道端で再会したことに驚いたけど、この頃にはもう「この3人は必然的に会ったんだろうし、最後のお別れをちゃんとしなさい」ってことだな、と思った。

するとXが「疲れてるだろうけど、スイカ食べよう!好きでしょ?」と言って、スイカを丸ごと1つ買ってくれた。

彼女たちのホテルのバルコニーの床に3人並んで座り、ほぼ無言でスイカを食べた。まるでNoble Silenceの時のように。

私はスイカを食べながら、長かった1日、そしてあっという間だった12日間、2人との会話を振り返っていた。

21時になったので、2人とハグをし、自分のホテルに戻った。

本当にエネルギーレベル・ゼロというくらい疲れていたけど、最後に2人と再会し、バルコニーで一緒にスイカを食べたことは、たぶん一生忘れないと思う。

今もスイカを食べる度に、あの時の2人の顔と景色が浮かぶから。笑

住んでいる国も、年齢も、ライフスタイルも異なる3人だけど、コース終了後も連絡を取り合い、近況や考えをシェアし合えるのは、あの12日間を共に過ごしたからだと思う。

またいつかどこかで2人に会えたらいいな、と思うし、きっとタイミングが来たらまた会うんだろうな、と思っている。

Love you, girls!

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この記事を書いた人

自然と芸術を愛する旅人。世界各地で家を借りながら暮らす「デジタルノマド」9年目。40ヶ国。

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