「直感」に導かれた旅(1)グランドサークル【アメリカ】

直感に導かれた旅:グランドサークル(c)Megumi Mitani Column
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自然と芸術を愛する旅人。世界各地で家を借りながら暮らす「デジタルノマド」7年目。40ヶ国。

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2012年の夏。アメリカの国立公園を旅したことは、私の「旅人としての勘」を研ぎ澄ます良い経験となった。

そもそもこの旅は、実現しないはずだった。

大好きだった音楽レーベルでの仕事を辞めて、「ナニカ別のこと」をする必要があると感じていた私は、旅に出たいと思っていた。

そんな時、本業の合間に、副業としてグラフィック・デザインのお手伝いをしていた日本のインディーズ・レーベルで働く友人から

「仕事辞めるなら時間あるでしょ?ウチで出してるバンドを見にWarped Tour*に行くんだけど、一緒に来ない?」

と、誘われた。

*1995年から2019年まで行われていた、アメリカ最大のパンク・ロック・フェスティバル。毎年、約2ヶ月間、全米各都市で開催された。

もともと物事を「直感」で決めることが多い私は、誘われたその場で「行く!」と回答し、数日後には航空券を買った。

「どうせカリフォルニアに行くなら、グランドサークル(アメリカの国立公園が集まるアリゾナとユタ)にも行きたいな」と思ったので、帰国は2週間後の便にした。

今でこそ、アメリカ36州を訪れ、アメリカ横断ロードトリップを何度か経験し、アメリカ人ですら行かないような国立公園や、小さな町を訪れている私も、当時は、ハワイとグアム以外の「アメリカ」を知らなかった。

そして、学生の頃に「なんとなく」取った運転免許証は、ただのID(身分証明書)でしかない。東京で車を運転しない私が、アメリカで運転できるわけがない。

直感に導かれた旅:グランドサークル(c)Megumi Mitani

「アメリカの国立公園を回りたい」

ただその思いだけで、車を使わずにグランドサークル(セドナ、グランドキャニオン、モニュメントバレー、レイク・パウエル、アンテロープキャニオンなど)を回れないか、必死に調べた。

当時は、SNSやブログも今ほど盛んではなく、情報自体が少なかった。

とりあえず、ググって出てきた現地のツアー会社やシャトルサービスに、片っ端からメールを送った。カタコトの英語で。

「ひとり旅でグランドサークルを回りたいのですが、車の運転ができないので、シャトルサービスを利用したいです。1週間ドライバーを雇う場合、金額はどのくらいになりますか?1週間が無理であれば、一部区間だけも構いません。」

返事が来たのは、5社。

そのうち3社は「残念ながら対応できません」というものだった。残り2社も「この区間だけであれば可能ですが、税金別で1日あたりいくらです」と高額な見積もりだった。

「やっぱり無謀なアイディアだったか・・」と、グランドサークルを諦めかけていた頃、友人に誘われパーティーに参加した。

なんのイベントかよくわかっていないまま到着した会場には、すでに50人以上の人がいて、歩くのも大変なほど混雑していた。

カウンターでドリンクをもらい、たまたま近くにいた人と話すと「来月アメリカを旅するんだ。グランドサークルって知ってる?」と、その人は言った。

「え!来月のいつ頃?私も行こうと思って調べてたけど、諦めかけてるんだよね」と言うと、その人は「数ヶ月前から計画していた」という旅のプランを話し始めた。

それは、私が行きたいと思って必死に調べた場所が全て入っているルートだった。

しかも日程まで、ほぼ同じ。

「え、こんなことってある?」と思い言葉を失っていると、「もうレンタカーもホテルも予約済だけど、よければジョインする?」と聞かれた。

「自分もひとり旅だし、君がジョインしてくれたら旅費が半分になるから助かるよ!運転は任せて。」と、その人は言った。

まだ会って10分しか話していない、素性も知らない他人。

それは相手も同じ。

偶然、同じ時期に、同じ場所に行きたいと思っている他人。

「直感」的には「ジョインする!」と思っていたけど、さすがに「会ったばかりのよく知らない人と、1週間アメリカを旅する」ことを、その場では決められなかった。

後日。ランチをしながら、お互いの素性を明かし(笑)、旅のパートナーとしてグランドサークルを回ることにした。

国籍も人種も性別も違う、友人同士でもない、他人同士の旅が決まった。

「目的」が同じということ以外、共通点も特に無い。

未知すぎる旅。

だからこそ、エキサイティングでもある。

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