【コロナ禍】アメリカから日本へ帰国(後編)【水際対策2022】

コロナ禍の日本帰国(水際対策・ホテル隔離)(c)Megumi Mitani Japan
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こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。

現在地:日本🇯🇵東京

前回の「コロナ禍にアメリカから日本へ帰国するために準備したこと」に続き、後編では日本の水際対策(空港到着からホテル隔離、隔離完了まで)について書きます。

渡航・帰国にあたり、現地でも帰国してからも「え!」「うわー」「なんで!?」という場面もたくさんあると思うけど、私の体験を読んで、少しでも心の準備や「へー。そうなんだー。」と思ってもらえたら幸いです。

前編を読んでいない方は、【コロナ禍】アメリカから日本へ帰国(前編)【水際対策2022】も合わせてどうぞ。

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日本の水際対策(到着から隔離完了まで)

私が帰国した2022年2月上旬は、日本の水際対策強化中。
アメリカのカリフォルニア州から帰国した場合、通常の水際対策に加え、6日間のホテル隔離義務があった。

羽田空港到着から隔離ホテルまで

羽田空港の水際対策エリアは写真撮影が禁止されているので、テキストを読みながら想像してもらえたら、と思う。

アメリカから長時間のフライトはトランジットを含めると24時間を超えた。
「直行便は混みそうだから」という理由で、あえて空いていそうな便を選んだのは自分だけど、なかなかの長旅であった。

空港に着いてから「かなり歩くし、かなり待つ」ことは知っていたし、「文句を言ったり怒り出す人がいる」ことも知っていた。

結論から言うと、日本(羽田空港)到着から隔離ホテルの部屋に入るまで約5時間かかった。気分的には7時間くらいに感じた。

タイムラインはこんな感じ。

15:40 羽田着陸(書類持って歩き回る)
16:00 唾液検査
16:40 検査結果待ち待機開始
19:00 検査結果判明(抗原定量検査 陰性)
19:20 待機室出る
19:30 イミグレ着(入国審査・荷物ピックアップ)
19:45 検疫パス(Wi-Fiレンタル返却者待ち)
20:05 隔離ホテル行きバスに乗る
20:10 バス出発
20:30 ホテルチェックイン・部屋到着

空港到着から検査結果待ちの部屋に移動するまでの1時間は、ほぼ歩きっぱなしだった。機内持ち込みした荷物を持ってスタンプラリーのようにチェックポイントを回る。

重い荷物を持っての移動は大変だけど、導線は分かりやすく、スタッフ(バイトやパートの方々と思われる)の誘導・対応はとてもスムーズで有り難かった。

検査結果が出るまでの約2時間半は、ただただ待つだけなので、とにかく長く感じた。

多数の帰国者がいる密閉した空間で、マスクを外してお菓子を食べながら盛り上がっているグループもいて、あまり居心地の良いものではなかった。

「イライラして怒り出す人がいる」のは、多分この検査結果待ちの間なんだろうなーと思った。なぜなら検査結果が判明するのは、番号順ではないから。

例えば、自分より後に検体を渡したはずの人が、自分より30分も早く「検査結果が判明しました。ホテルへ移動するバスにご案内します」と呼ばれたりする。

「これだけの人数の検査を一度にやれば、順番も前後するよね」と頭では理解しているつもりでも、自分の番号が飛ばされ続けると「え?もしかして陰性じゃないのかも?」と思い始めたりもする。

無事に、自分の番号が呼ばれて、陰性結果を伝えられてからも待機が続いた。
密にならないよう、人数を区切ってグループで移動させているからだと思う。

空港到着からおよそ4時間。
ようやくイミグレ(入国審査)と税関を通過し、「おかえりなさい / Welcome」ゲートを出た。

「あー!ついに外の空気が吸える!バスに乗れるー!」と思ったところで、再び待機が言い渡された。

グループの中に「レンタルしたWi-Fiを返却したい人達」がいて、彼らが戻ってくるまで待機するよう言われた。

知らない人同士が壁側に整列してスーツケースや荷物を持ったまま、大人しく20分も他人を待っている様子は、ひと昔前の海外旅行団体ツアーを思い出させた。笑

Wi-Fi組が戻ってきて、ようやくホテル行きのバス乗り場に移動。
大型バスが何台も停車している中、案内されたバスに乗り込む。

行き先も告げられぬまま「どこに向かうのだろう?」と思ったら、バスは2分ほど走ったところで停車した。

羽田空港の目の前にあるホテルが私の隔離ホテルとなった。

「それにしても、空港は毎日こんな状態なのか?」と思うと、気軽に帰国や渡航もできないな、と感じた。

羽田空港に着いてから空港を出るまで、数え切れないほど多くのスタッフの方々が帰国者を案内・誘導・対応してくださいました。ありがとうございます🙏 

6日間のホテル隔離生活

隔離施設は完全にガチャ。当たりハズレの差がすごい。

空港から遠い場所(近隣県)に連れて行かれた。

そんな声を目にしていたので、ホテル行きのバスが羽田空港隣接のホテルに停車した時には「ウソでしょ?」と思った。

検査結果待ちの待機室で「古くてもいいから清潔なホテルになりますように」と密かに願っていた私は、完成したばかりの新しくて綺麗なホテルの一室を与えられた。

ホテルの部屋と食事

ホテルのチェックイン時に「隔離施設の様子をSNS等で公開しないでください」と言われたので、ホテル名も室内の写真も載せられないけど、私の6日間の隔離滞在は快適だった。

部屋は広くはないけど、ダブルベッドとワークスペースもあり、一人で過ごすにはちょうど良いスペースだった。空気清浄機、エアコン、TV、ケトル、バスタブもある。

照明も読書ライト、壁ライトなど好みに合わせて調整できるし、USBや充電プラグもたくさんある。

セントラルヒーティングなのか暖房を入れなくても部屋は十分に暖かかった。ベッド横の窓も二重窓になっていたので、雪が降るほど寒い日もTシャツで過ごしていた。

そして、これも偶然(というかラッキー)でしかないけど、部屋からは東京湾と富士山が見えた。窓は開けられないけど、この景色のおかげで6日間息苦しさを感じることもなかった。

 

支給されたお弁当は、バラエティに富んでいて味も良かった。思わずどこの会社が作っているのか調べてしまったほど。笑

日本の友人や家族から「6日間ずっと冷たいお弁当なんだ!?電子レンジないの?飽きるでしょ?」と聞かたけれど、40ヶ国旅して来た私にとっては「1日3食、しかも部屋の前まで届けてくれるなんて感謝しかない」と本気で思っていたし、今振り返ってみてもそう思う。

ちなみに。冷たいお弁当を温める方法で最も効率的だと思ったのが、ケトルでお湯を沸かし、洗面台にお湯を張って、お弁当を温める方法。(他に良いアイディアあればコメント欄で教えてください😊)

健康報告とPCR検査

日本帰国用MySOS(c)Megumi Mitani

帰国者は、毎日の健康報告と、現在地報告、ビデオ通話(30秒、1日2回)そして、PCR検査を受ける義務がある。

毎日の健康報告は、MySOSのアプリと、「健康観察チャット」というホテルの部屋番号と紐づけられているチャットボット、2つで行う。毎朝検温して、体調に変化が無いかをそれぞれのアプリ、サイトでレポートする。

MySOSの現在地報告とビデオ通話は、スマホに通知が来たら即対応しなくてはいけない。特にビデオ通話は呼び出し回数が短くて、スマホを離れた場所に置いていたり、シャワー浴びていたり、FaceIDの反応が悪いと電話を取り損ねたりする。

わ!間に合わなかった・・「違反者」として罰せられる?

と変な緊張感があり、連絡のパターンが見えてくるまでは常にスマホを手元に置いておくしかなかった。

MySOS、健康報告、COCOAに関しては、課題が多いと感じたし、日本がいかにデジタル後進国か再認識させられた。

PCR検査は、3日目と6日目の朝7時に実施された。

検査キットが6:45までに配布され、自分で唾液採取をして、検体を回収に来たスタッフに渡す、という流れ。
検査当日の午後に電話で検査結果を知らせてくれる。

帰国前に何度か検査して陰性証明書も取ってるし、帰国時にも空港で検査して陰性。帰国3日目はまだ分かるとしても、6日目の検査(ホテル隔離含め)は、本当に必要なんだろうか??

と、正直思ったりもした。

6日目のPCR検査も陰性結果が出たので、その日の午後にホテルをチェックアウトし羽田空港に戻された。

ホテル&スタッフの皆様ありがとうございました!お世話になりました!

自宅隔離1.5日→隔離終了

ホテル隔離は終了したものの、隔離期間は7日間なので、残りの1日半は自宅で隔離することになる。

自宅に着いてからまずやったことは、MySOSの「待機場所」の変更。
これをやっておかないと「待機場所」と現在地情報が一致しなくなるので、「隔離期間中なのに外出している」=「違反者」と思われてしまう可能性があるので。

それ以外はホテル隔離と同様、朝に検温して健康報告をして、自宅から出なければOK。

隔離最終日の翌朝、MySOSに「ご協力ありがとうございました」という通知が来て、隔離期間終了となる。

アメリカからの帰国・隔離を終えて

コロナ禍での海外渡航・帰国は、これまでと違うルールができたり、物事がスムーズに行かなかったり、我慢が必要だったり、変更や不明瞭なことも多くて、いつも以上にストレスを感じた。

それでも、振り返ってみると常に誰かが助けて(手伝って)くれたから、無事に渡航・帰国が出来たんだよなぁ、と思う。

空港や機内で働く方々はもちろん、フライト・スケジュールの調整や機材メンテナンスをしている人、PCR検査機関のスタッフ、日本の水際対策関連の大勢のスタッフ、そしてZoomや電話で話したり、癒し動画を送ってくれた友人や家族。

みなさん、本当にありがとう!!

2022年2月18日より、カリフォルニア州からの入国・帰国者は隔離期間が3日に短縮されました。さらに、3月1日から日本の水際対策が緩和される(公共交通機関の利用も可能になる)ようです!最新の情報は厚生労働省の水際対策のページでご確認ください

前編を読んでいない方は、【コロナ禍】アメリカから日本へ帰国(前編)【水際対策2022】も合わせてどうぞ。

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この記事を書いた人

自然と芸術を愛する旅人。世界各地で家を借りながら暮らす「デジタルノマド」9年目。40ヶ国。

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