こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。
2022年2月上旬に3ヶ月間のアメリカ滞在を終え帰国しました。
今回はアメリカから日本へ帰国するために準備したこと(前編)、日本の水際対策・入国後のホテル隔離等(後編)について書きます。これから帰国予定の方、渡米予定の参考になれば幸いです。
2年ぶりのアメリカ渡航に向けての準備したことは↓
日本の水際対策(空港到着からホテル隔離生活・隔離完了まで)は後編をどうぞ↓
日本帰国準備でやった7つのこと
搭乗24時間前にオンラインチェックインを済ませ、スーツケースに荷物を詰めて3時間前に空港に行く。
ただそれだけであった、日本への帰国準備。
しかし今回のアメリカ渡航→日本帰国は、COVID-19の影響でいつも以上に時間もコストもかかった。
私が帰国準備を始めた2022年1月下旬は、世界的にオミクロン株が爆発的に増え、日本もピークに達している時期(1日の新規感染者数10万人)だったこともあり、日本側の水際対策は、かなり厳しくなっていた。
2022年2月上旬にアメリカのカリフォルニア州から帰国した私が、日本帰国に向け準備したことは主に以下の7つ。
1.フライト(帰国便)の再確認
年末のある日。私が予約していた帰国便が欠航となったため別の便に振り替えた、とデルタ航空から連絡が来た。
数日後に、今回航空券を予約した楽天トラベルからも「帰国便が欠航になったため、他の便に振替可能ですがどうしますか?」というメールが入った。
デルタが振り替えたのは、2日後で予約時と同じルート。
楽天トラベルが提案してきたのは、到着日が同で別のルートだった。
出発時間的に、デルタが振り替えた便の方が良かったので、そちらにしたけど、楽天トラベルの提案もありがたいと思った。「どうしてもこの日に帰国(到着)しなくてはいけない」という場合もあると思うので。
こんな風に、コロナ禍のフライト変更はよくあるし、自分が予約した便が欠航になることもわりとあると思う。実際、空港に着いてからフライトスケジュールを見ていたら「Cancelled」が多数あった。
国際線の場合、出発数日前に変更や欠航になることは滅多にないと思うけど、ひっそりCancelledになっていたら怖いので、念のため確認した方が良いと思う。
2.PCR検査&日本政府指定の陰性証明書
これが最も厄介で、帰国するにあたり最大のストレスとなった。
日本政府(厚生労働省)が認めるPCR検査方法は、アメリカで主流のNasal swab(鼻腔)ではなく、検体はNasopharyngeal(鼻咽頭)もしくはSaliva(唾液)でなくてはいけない。
※2022年3月より「鼻腔ぬぐい液(Nasal swab)」も認められることに!
検査方法は以下のいずれか。
- Real time RT-PCR法 (Real time reverse transcription PCR)
- LAMP法 (Loop-mediated Isothermal Amplification)
- TMA法 (Transcription Mediated Amplification)
- TRC法 (Transcription Reverse-transcription Concerted reaction)
- Smart Amp法 (Smart Amplification process)
- NEAR法 (Nicking Enzyme Amplification Reaction)
- 次世代シーケンス法 (Next Generation Sequence)
- 抗原定量検査 (Quantitative Antigen Test) ※ 抗原定性検査不可
医学部卒でも看護師でもない、ただの旅人にとっては意味不明すぎる。。日本語でも分からないのに英語で「この検体でこの検査方法でやって欲しい」とか言うのハードル高い…
さらに、厚生労働省作の指定フォーマットでの陰性証明書が必要、と「日本入国に必要な手続き」に書いてあった。
え!これに記入してくれる病院やテストセンターを探さないといけないの!??
と考えただけで、かなり気が重くなった・・。
駐在員とか、現地の日本人コミュニティに入っている人たちはネットワークがあるので情報共有もできるのだろうけど、孤独なデジタルノマドは自分で探すしかない。
一応、サンフランシスコ領事館やロサンゼルス領事館も日本式フォーマット対応のクリニックや翻訳サービスを紹介してくれているけれど、金額や詳細は不明で、ひとつひとつ自分で問い合わせて調べるしかない。
そんな訳で帰国2週間前くらいから、日本政府が許可する検査方法で検査してくれて、さらに「日本式フォーマット」で陰性証明書を発行してくれるところを探した。
日本に入国する(飛行機に搭乗する)には「72時間前実施の検査陰性証明書」が必要なんだけど、この72時間は、日本行きの便に搭乗する72時間前でないといけない。
アメリカ国内で乗り換えがある場合、72時間ルールを超えると日本行きの便に搭乗できないか、経由地で再度検査を受けないと搭乗できないので注意!
私も帰国前はサンフランシスコに滞在していたけど、帰国便はロサンゼルス発で、さらにアメリカ国内で乗り換えて羽田着。という長旅、且つ西海岸と東海岸の時差(3時間)もあったので、72時間ルールに引っかからないよう慎重に計算した。
陰性証明書が原因で飛行機乗れなかった人、本当にいます・・。念には念を!で準備しておきましょう。
検査当日。サンフランシスコの検査センターに着くと、受付のスタッフが
あ、君ね!日本行き。待ってたよ!日本式フォーマット?大丈夫!記入できるよ!
と言ってくれたけど、検体採取したナースに再度確認すると
日本式?見たことないわ。私たちは独自のフォーマットだけど、それで大丈夫なはずよ?
アメリカあるあるだけど、人によって答えが違う。笑
というわけで、検査結果が出るまで「日本式フォーマット」で陰性証明書がもらえるかどうか本当に分からずだった。
そんなこともあろうかと、念のためロサンゼルスの検査候補も調べておいたので、最悪フライト当日にLAで再度検査を受ければいいや、と思っていた。
その頃(2月上旬)アメリカでは既にオミクロン株もピークアウトしていたからか、結果は予定の24時間より早く、約9時間で届いた。
無事にサンフランシスコで「日本式フォーマット」の陰性証明書も取得できたので、翌日にロサンゼルスに向け移動。途中で1泊してフライト当日の夕方にLAに到着した。
(2022年4月追記)「日本式フォーマットの陰性証明書」でなくても、必要事項が確認できれば陰性証明書として認められるようになったみたいです。
3.誓約書に署名
帰国者・入国者は全員「帰国後7日間(国によっては14日間)は自宅等で隔離をし、公共交通機関を使いません。必要な検査にも応じ、健康観察や位置情報の提供をします。」という内容の誓約書に署名をする必要がある。
これも、事前に署名しておかなきゃいけないのかと思ってサンフランシスコで印刷したんだけど、よく見たら厚生労働省のページに貼ってあるPDFが更新されておらず、「帰国後10日間」となっていた。
水際対策の隔離期間が変更になり10日間から7日間になったけど、もしこの古い宣誓書にサインしたら「10日間」隔離・監視対象になるんだろうか・・?
と思いサインしなかった。
帰国便で配られた宣誓書も1月14日更新のもの(最新ではない)だったけど、これにサインするしかないんだろうな、と思い署名した。
4.質問票のQRコード取得
「質問票」とは、個人情報と健康状態、飛行機の便名や座席を入力するオンライン形式のアンケートのようなもの。
スマホで質問に答えていき、最後にQRコードが表示されるのでそれをキャプチャ撮って保存しておけばOK。
所要時間は2-3分だけど、これも入国前にやっておいた方が良い。
日本到着後、最初のチェックポイントで確認されるので、やってない人は列に並ばせてもらえない。
私はLAXでチェックインする時に「QRコード見せて」と言われたけど、羽田についてからやっている人達もいたので、空港のチェックインで確認しないエアラインもあるのかもしれない。
5.アプリのインストール
入国・帰国者は、隔離期間が終わるまで毎日使用するアプリ、MySOS(健康居所確認)と、COCOA(接触確認)をスマホにインストールしなくてはいけない。
そして、MySOSはプロフィール登録(氏名、生年月日、パスポート番号等の個人情報を入れる)を済ませておく必要がある。
さらに、Google Mapの位置情報もオンにしておく。
6.空港から自宅までの車手配
隔離期間中は、公共交通機関が使えない。
そのため、空港から自宅やホテルへの移動は、ハイヤーや帰国者専用リムジンバスを予約するか、家族等に迎えに来てもらう、もしくはレンタカー利用をする必要がある。
帰国時に「空港から自宅への移動方法は?」と聞かれるし、空港内にも大きく「帰国者は公共交通機関は使えません」と書いてあるし、警備員(警察?)も立っている。
ハイヤーは羽田空港から都内23区で15,000円〜、入国者専用バスは1,500円〜(対象ホテル宿泊者に限る)など、色々条件や金額も異なるので早めに手配しておいた方が良い。
ここまでやって、ようやく日本帰国(入国)準備ができた、ということになる。
2022年3月よりファストトラックが開始。公共交通機関も使えるようになりました。最新情報は厚生労働省の水際対策のページを参照ください。
7.ホテル隔離中の嗜好品や必需品の用意
最後はおまけ程度に読んでもらえれば。
2022年2月現在、アメリカ・カリフォルニア州からの帰国者は6日間の隔離施設(ホテル)の滞在が義務付けられていた。
6日間の滞在期間中、1日3食お弁当の支給はしてもらえるけど、基本部屋の外には出られないため、嗜好品等も買えない。
ホテルによっては、Uber EatsのようなデリバリーサービスやAmazonを利用したり、家族・友人からの差し入れを部屋まで運んでもらうこともできる。できるんだけど、ヒューマンリソースや手間を考えると、自分で準備しておいた方が良い。
私は、毎日美味しいコーヒーが飲みたいので、コーヒー豆とグラインダー、エアロプレスなどを準備した。その他お気に入りのチョコレートなど。
「買い忘れた!」「買う時間が無かった!」という人は、羽田空港にある自販機で買えばOK。私も念のため、お菓子や菓子パンをいくつか購入しておいた。
後編では、羽田空港に到着してからの様子と、6日間ホテル隔離生活の様子をシェアします。
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