こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。
2019年に公開した「海外ノマド5年目の私がデジタルノマドになった方法」の中で「ノマドに向く人、向かない人」について書いたのですが。
コロナ禍を経て「デジタルノマドになりたい」という人が増えているようなので、2022年版にアップデートしました。
デジタルノマド7年目の私が「ノマドに向いている人・向いていない人」の特性を7つ挙げてみました。
「ノマドに興味がある」「ノマドになれるかな?」と思っている方はもちろん、「ちょっと海外に住んでみたいな」「そろそろ日本を出たいな」と思っている方は、読んでみてくださいね。
「ノマドごっこ」で終わらないために
コロナ禍にリモートワークが広まったおかげで、ノマドになりやすい環境が整った2020年。
実際、私の周りでも「二拠点生活を始めた人」がいます。
東京と東京から1時間半の地方都市で暮らす人。
東京と実家(関西)を行き来する人。
東京の会社員だけど、海外を移動しながら暮らす人。
会社員を辞めて独立。海外と日本を行き来する人。
ようやく終息しつつあるコロナ禍を経て、2023年は海外ノマド生活を始める人も増えるかもしれませんね。
これまでも
海外ノマドに必要なスキルってなんですか?
私でも海外ノマドになれますか?
という相談を受けてきました。
結論から言うと
デジタルノマドになるのは簡単。だけど、海外ノマド生活を「継続する」のが難しくて、「ノマドごっこ」をして終わる人もいるのが現状。
「思い切って会社を辞めたのに、数ヶ月で挫折してしまった。」
「貯金を使い果たしてしまった。帰国してバイト生活。」
「そもそもノマドに向いてない、ということに後から気づいた。」
という事にならないためにも、まずは自分がノマドに向いているか向いていないかを考えてみましょう。
デジタルノマドに向いている人
2015年からノマド生活をしている私が考える「ノマドに向いている人の特徴」と「ノマド生活に必須のスキル」は以下の7つ。
1. 自己管理ができる
「自己管理」なんて、大人として当たり前のことでしょ!と思われる方も多いと思いますが、会社員の「自己管理」とノマドの「自己管理」は少し違います。
デジタルノマドは会社員と比べると「自由」です。
仕事が選べます。
働く時間を選べます。
働く場所も選べます。
仕事にも遊びにも好きなだけ時間とお金を使えます。
だからこそ、時間、体調管理、お金の管理が重要。
既にフリーランスとして独立していたり、起業している人にとって、この3つは「基本中の基本」。
ですが、会社の「チームの一員」としての仕事はしてきたけど、プロジェクト管理やマネジメント経験がない、という人にとっては、少し努力が必要になります。
自己管理には自信がある!という方は心配ないですが、デジタルノマド(海外ノマド)として暮らしていくには、日本でフリーランスとして暮らすよりも、時間・体力・気力・資金力が必要になることも覚えておきましょう。
2.リサーチ力がある
デジタルノマドとして海外を移動しながら暮らすためには、リサーチ力(リサーチりょく)は必須です。
国や都市を移動するたびに、毎回フライト探し、家探し、現地情勢・情報のリサーチをする必要があるからです。
ただ、リサーチ力は特別な能力ではなく「慣れ」なので、誰でも習得可能です。
私も海外ノマド生活を始めた1年目よりも2年目以降の方が、良いフライトや、治安の良いエリアの快適な家を早く探せるようになりました。
3年目になると「お得な航空券の買い方」や「ホテルや家の選び方のコツ」を人に教えられるほどに。
「リサーチ」が苦になる人は、ノマド生活より、海外に拠点を移して日本と海外を行き来する二拠点生活の方が合っているかもしれません。
先に挙げた、自己管理(時間、体調、お金の管理)の観点から見ても、移動を続けるデジタルノマドより負担が少ないので。
3.勘が鋭い
「リサーチスキルがある」に反するようですが、ノマド生活を継続するにはある程度の「気持ちの余裕」が必要です。
なぜなら。リサーチが上手くいかず「思い通りにいかない」こともあるし、仕事や移動に時間を取られて、現地情報のリサーチまで出来ないこともあるから。
新しい国に着いたはいいものの、スマホは圏外でSIMカードも売っていない。
そんな時、頼れるのは「自分の勘」しかないからです。
「このエリアはちょっと危ない気がする」とか「このドライバーは信用できない気がする」といったリスク回避にも役立つし、「なんかこのお店好きかも」とか「この人とは気が合いそうだな」なんていうのも「勘」だったりしますよね。
また、勘が鋭ければ、「怪しいビジネス」を見抜くこともできます。
2016年に海外旅行好きやノマド界隈で流行り始めた某会員制の旅行クラブ。
他にも、「海外で夢のような暮らしを叶えよう!」とか「何のスキルもない私が〇〇に参加したらノマドになれた!」とか。今でも時々、SNSや広告で見かけますよね。
全部が全部MLM(マルチ商法)とは限りませんが、「なんか怪しいな」って感じたら、結構な確率で、その「勘」は正しいと思います。
4. 自分の決断に責任を持てる
Photo by Caleb Jones
海外で旅をしながら暮らすというのは決断の連続です。
どこの国に行くか、どこに泊まるか、どのルートで行くのか。
仕事とプライベートのバランスはどうするのか。
という、わりと大事な決断から
旅先で誰を信用するか、どこのレストランで何を食べるか。
といった小さな決断まで。
日本国内にいたら無意識にできたり、深く考えなくても良いレベルのことも、海外では「自分で判断」する必要があります。
ちょっとしたトラブルに巻き込まれたり、思い通り行かなくても、環境や他人のせいにしていたらやっていけません。
決めたのは自分です。自分の決断に対して責任を持つのも自分です。
もちろん、事件性のあるトラブルや予期せぬ事故は別です。現地で被害や事故にあってしまった場合は、自分ひとりで抱え込まずに、地元警察や頼れる家族・友人に相談してくださいね。
5. 自分軸を持っている
デジタルノマド生活を始めると、友人や家族とは物理的だけでなく、心理的にも距離ができます。
悲しい哉、これは事実です。
家族や友人と会う機会が減り、コミュニケーションの取り方が変わります。
パンデミック以降、多様な働き方が認められるようになったとはいえ、「デジタルノマド」という生き方を理解されないかもしれません。
一方、海外では多くの出会いがあり、魅力的な話や写真をシェアし合います。
そんな時、自分が何をしたいか、どんな暮らしをしたいか、何が好きで何が嫌いかなど、自分軸や自分の価値観がハッキリしていないと迷子になってしまいます。
自分一人で主体的に行動できない人や、周りの影響を受けやすいタイプは特に。
「本当にしたい事が何か分からない」「とりあえず今の生活から抜け出したい」「このまま日本にいても先行きが不安だ」という人は、デジタルノマドになる前に、一度、旅に出ましょう。色々気づくと思うから。
6. 違いを受け入れ尊重できる
自分軸を持つこと以上に大切なのが、文化の違いを受け入れ、尊重すること。
20年前に比べれば外国人居住者が増えたとはいえ、「日本」で暮らしている人の多くは、日本で生まれ育った日本人。
同じような見た目で、同じ言語を話し、同等の教育を受け、多少の差はあるにせよ同じような環境で生活しています。
良い意味でも悪い意味でも「暗黙のルール」や「常識」みたいなものがありますよね。
「普通は〇〇でしょ」と言う発言もよく聞かれます。
当然ですが、それが通用するのは日本国内だけ。いや。もしかしたら。あなたの会社や学校、家族、友人間の間だけかもしれません。
あなたの「常識」や「普通」は、あなたの住む小さなコミュニティの中だけかもしれない、ということに気づいていますか?
日本と日本以外の国とでは、言語はもちろん、人種も文化も宗教観も違います。
日本より貧富の差が大きく様々な家庭環境があります。
セクシャリティや人権に対する考え方も、日本とは大きく違います。
異なる環境で育った人を理解することは簡単ではありませんが、先入観を持たずに相手の話を聞いてみましょう。
いろいろ話を聞くうちに「なんだ。結局人間ってみんな同じなんだな」と思うかもしれないし、「そんな考え方もあるのか〜!」と視野が広がるかもしれません。
例え自分の価値観や考えと違ったとしても、相手との違いを受け入れて、相手の価値観や考えをリスペクト(尊重)することが大切です。
これは海外に限らず、日本国内でも言えることかもしれませんね。
7. 助けを求めることができる
Photo by Priscilla Du Preez
日本では、友達が「元気だよ!」と言いながらも、なんとなく元気なさそうだったら「あれ?大丈夫かな?」と、ちょっと心配になりますよね。
海外では、本人が言った言葉が全てです。
誰かに「How are you?(元気?)」とか「Is everything all right?(大丈夫?)」と聞かれて「I’m good(元気だよ)」「Yes, thank you.(うん、大丈夫)」と答えたら、聞いた人は言葉通りに受け取り「Great!(良かった!)」と思います。
それ以上、相手について心配もしないし、変な詮索もしません。
「察する力」は日本生活が長い人だけが使える「魔法」です。
本当に困った時は、素直に助けを求めましょう。
助けを必要としていると分かれば、ほとんどの人は喜んで助けてくれますよ!
デジタルノマドに向かない人
Photo by Kinga Cichewicz
逆に「デジタルノマドに向かないんじゃないかなぁ」と思うのはこんなタイプの人です。
- 自立と自律ができていない
→自分で考えて主体的に動けない「依存型」の人にとって、ノマド生活は「苦行」でしかないと思います。 - 「自分探し」の途中
→先にも書いた通り、「自分探し」をしたい人は、とりあえず旅に出ましょう。 - なんでも人に聞く
→周りに甘えてばかりの「教えてちゃん」は、色んな面でツラくなるでしょう。 - コミュニケーション能力が低い
→海外で暮らすこと自体、難しそうな気が。「日本社会が合わない」だけなら、海外でコミュ力を発揮して楽しく暮らせる可能性も! - ひとりが苦手(寂しがりや)
→日本の会社員でいた方が100倍シアワセかと。 - キャリアを無駄にしたくない(挑戦するのが怖い)
→今の生活を続けたら良いかと。 - 年齢を気にしすぎる(言い訳にする)
→参考になるか分かりませんが、35歳で会社辞めてノマドになった人(私)もいます。
デジタルノマドの暮らし
この記事を読んで「デジタルノマドになりたい」「自分にも向いてそうだな」と思った方は、下記の記事も合わせて読んでみてくださいね。
私がパンデミック前の5年間を「フルタイムトラベラー」として暮らしていた時の様子は↓
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