こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。
今回はアメリカ🇺🇸のサンフランシスコで毎年行われるSF PRIDE(プライド)について🏳️🌈
アメリカでは6月になると街中でレインボーフラッグ🏳️🌈や、レインボー関連商品を目にする機会が増え、ミュージアムやメディアも積極的にレインボー特集をします。
そう。アメリカでは6月はLGBTQ PRIDE🏳️🌈月間なのです!
しかし、今年は新型コロナウィルスの影響で、PRIDEイベント&パレードはキャンセルに。涙
サンフランシスコのPRIDEは今年で50周年を迎える節目だったので残念です・・。
そこで。少しでもLGBTQに関心・理解を持ってもらえたら、と思い、ちょうど1年前(2019年6月最後の週末)にサンフランシスコで行われたPRIDEの様子をシェアしたいと思います。
PRIDE(プライド)って何?
まず「PRIDEって何?」という方も多いと思いので、簡単に説明します。
PRIDE(プライド)とは、1969年6月末にニューヨークで起きた「ストーンウォールの反乱」が起源のLGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア、クエッショニング)の平等権利を主張するイベント。
アメリカでは6月がPRIDE MONTH(プライド月間)となっていて、週末にはニューヨーク、サンフランシスコをはじめとした都市部で大規模なパレードやイベントが行われます。
パレードとデモはどう違う?
アメリカでは様々なプロテスト(抗議デモ)や、マーチ(デモ行進)が行われているけど、PRIDEのパレードは「平等権利を主張する」という目的の他に、「みんなで祝う」お祭りのような雰囲気があります。
そして、Ally(アライ)と呼ばれる、当事者ではないけれど、応援する、一緒に闘うサポーターのような人達もたくさんパレードに参加し、見学し、応援し、一緒にPRIDEをお祝いします。
サンフランシスコのプライドはどんな感じ?
私もひとりのAlly(応援者)として、アメリカ最大規模のサンフランシスコ・プライドに行ってきました!
プライド・パレード、当日朝。
ベイエリアの東側に住んでいた私たちは、まず車でサンフランシスコシティまで行く必要があるので、渋滞状況を調べようとGoogle Mapを開くと・・
PRIDEのイベント会場、パレードが行われる一帯が、レインボーに🏳️🌈
カーレースやマラソンがある時も、Google Mapがイベント仕様に変わるのですが、レインボーはこれまで見た中でいちばんテンションが上がりました!
車を停め、パレードが行われているMarket St.へ。
12時過ぎに頃着いたので、沿道にはものすごい人!
ちょうどサンフランシスコ警察、消防のパレードに遭遇。
そして、Apple、Google、Facebook、Salesforce、Uberなど誰もが知るシリコンバレー企業から、Amazon、T-Mobile、United Airlines、US bankなど全米規模の企業も。
もちろんLGBTQ+の団体やグループもたくさんパレードしています。
ベイエリアは愛犬家も犬も多いので、レインボーにドレスアップしたワンちゃんたちもパレードに参加してました!
ご覧の通り、全体的にとても明るく楽しい雰囲気のパレード!
なのですが、一部子供には刺激が強いかなぁというような内容もあるので、お子様連れの方は心の準備を。
そして「LGBTQを商業化したり、宣伝目的で利用するな!」というメッセージを訴えている人達もいて、考えさせられました。
確かに、パレードの中にも「彼らはPRIDEという場を使って、自分のビジネスを宣伝したいだけでは?」というグループもいたので。
まぁ、あの場にいる参加者もギャラリーもそういうことには特に敏感なので、逆効果に終わってそうですけど。
プライド・パレードを見た感想
プライド・パレードを見た率直な感想は「Amazing!(素晴らしい!)」です。
企業のパレードは従業員がお揃いのTシャツを着て歩くだけという感じなので、特に感じることはありませんでしたが、LGBTQ+の団体やグループが手作りのメッセージボードを掲げて歩くパレードからは、感じることも学ぶことも多く、強く印象に残りました。
宗教的、国的にLGBTQ+を公言しづらい人たちのグループが、当事者またはAllyとしてメッセージを掲げていたり、ハーレーダビッドソンに乗ったガタイの良い一見怖見えの男性達や、格式高い伝統あるグループの紳士淑女がレインボーフラッグと共にパレードしていたり。
PRIDEに参加しているのは、LGBTQ+に理解のある、応援したい人しかいないので、ものすごく愛に溢れているのです!
パレード後、近くのカフェでコーヒーを飲みながら「毎日がPRIDE(のような雰囲気)だったら良いのになぁ〜」と思わずパートナーに言ったほど、その日寝るまでずっと幸せな気分でした!
1年経った今でもハッキリ覚えているのが、「あの場にいるみんなが幸せな空間ってなんて素晴らしいんだろう」ということ。
ヘイトのない空間のエネルギーってすごいです✨
プライドを楽しむためのTIPS
100万人が参加するとも言われるサンフランシスコのPRIDEは、6月の最後の週末に開催されます。
Civic Centerを中心に、イベントが行われる会場がいくつもあり、パレードもあるので、1日では回りきれないほど。
- 時間がある人は、土曜日と日曜日の両日行くか、午前中から動くことをオススメします!
- 日中は暑いので、水分補給を忘れずに〜!
私はパレードに夢中になって3時間くらい立ちっぱなしでしたが、とにかく喉が渇いて仕方なかったです。 - パレードが行われている付近は駐車場やパーキングできるスポットが限られるので、電車やバスで移動した方が良いかもです。
日本ではなかなか体験できない規模のパレードなので、LGBTQやAllyの方は、機会があれば参加してみてくださいね😊🏳️🌈
あとがき
今年(2020年)は例年に比べて、PRIDEに関するプロモーションや特集を目にする機会が少ない気がします。
これは、私の勝手な想像ですが・・
アメリカは今、BLM(Black Lives Matter)の方に意識が向いていて、PRIDEをサポート・祝福する雰囲気ではないからかな?と。。
普段から積極的にPRIDEをサポートするアメリカの友人たちも今年は控え目だし、私自身も6月はPRIDE月間と分かっていながら、PRIDEに関することをSNSで1度も発信しませんでした。
ブログもSNSも更新せずに、この1ヶ月間何をしていたかと言うと、アメリカの人種差別問題について学び続け・考えていました。
でも。今日(6月の最終土曜日)になって、昨年のPRIDEのことを思い出し
BLMも大事だけど、LGBTQの「権利」「自由」も同じように大事。Allyとしてどちらも応援したい。
と思いこの記事を書きました。
最後に。PRIDEのきっかけを作ったともいえる、Marsha P.Johnson(マーシャ・P・ジョンソン)の言葉を。
(1972年に出版された本のインタビューより。出典:New York Times)
彼女は、トランスジェンダーの黒人女性として、「自由」「解放」「同等の権利」を求め、今よりも周囲の理解や協力が得にくい1970年代に活動家として戦っていました。
2020年6月15日、アメリカの最高裁はLGBTQに対する職場の差別を「違法」としました。
2015年の同性婚合法化に続く大きなステップではありますが、まだまだ異性愛者と同じ「安心した暮らし」には遠いように感じることもあります。
人種や性別に関係なく、すべての人が「平等な権利」を得て、自由に暮らせる日が来るように、これからも、いちAllyとして応援し続けたいと思います。
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