こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。
民泊新法から3ヶ月。一気に9割のリスティング(物件)が減ってしまったAirbnb。
3ヶ月経った今のリスティングの状況は・・・。
6月と変わっていない・・・!
現在マレーシアのクアラルンプールにいる私たちは、9月末から2ヶ月ほど日本へ一時帰国するのでAirbnbで部屋を探しました。
これまで日本国内では東京、大阪、福岡、沖縄で月単位または週単位で家を借りてきました。6月に民泊新法による一斉予約キャンセルがあったけど、私たちはちょうど6月から日本を離れたので、日本のAirbnbの状況をチェックしていませんでした。
「3ヶ月経てば少しは改善されるんじゃない?」という私たちの淡い期待は見事に裏切られました・・。
借りられる家が、無い!
民泊新法(住宅宿泊事業法)が施行される前は、週単位、1ヶ月単位で借りられるリスティングは数え切れないほどありました。
東京23区は他の地域に比べて高いとはいえ、私たちに必要なものが揃っているリスティングは月10〜15万円で借りる事ができました。
渋谷区、世田谷区、港区の20〜30平米の1ベッドルームで月15万円ほど、品川区、大田区、台東区の同サイズの部屋で10万円くらいでした。条件を下げれば月10万円以下の部屋もたくさんありました。
今回も同じような条件で探してみたところ、月25〜35万円が平均。
15万円以下の部屋などなく、50万円以上する部屋も・・・。
3ベッドルームとか一等地にあるなら50万円でも納得できるけど、都内にある普通の狭〜い1ベッドルームが25万円て!?
肌感覚としては、民泊新法施行前の2倍。
もう都内でAirbnb暮らしは無理だと思いました。
参考までに私たちの条件は以下:
- マンションの部屋貸切
- 築浅またはリノベーション済の清潔な部屋
- 高速WiFi
- ガスまたはIHのキッチン
- 冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機等の電化製品付
- カウチ&テーブル
- 渋谷、銀座、東京、品川、新宿、上野などメインハブから15分以内
- リスティングとホストのレビューが良い
個室やシェアハウスなら同じ条件でも10万円前後であると思うけど、キッチンやバスルームを自由に使えないのは不便だし、シェアする相手がキレイ好きとも限らないので。。
月25万円の狭いアパートか、月10万円以下の新築コンドか
バンコク、チェンマイ、ホーチミン、クアラルンプールのAirbnbで暮らした直後だから余計に「日本の民泊はノマド・フレンドリーではなくなった」と感じます。
バンコクで借りたこの新築コンドミニアムも10万円以下だったし、他のコンドも新築ではないけど1.5〜2倍くらい広くてジム・プール付きの部屋が10万円以下。
月25万円の狭い部屋(勿論ジム・プール無し)と、月10万以下の新築コンド(ジム・プール付)だったら絶対後者を選ぶのは私たちだけでは無いはず。。
もちろん「絶対に東京じゃないとダメ」という場合は25万払うしか無いのでしょうけど、私たちのようなノマドや旅人は住む場所はどこでも良いので、後者を選びます。
今回はもう9月末に東京行きの航空券を買っていたので日本に戻るしかないのですが、今後日本に滞在する時間は減るんだろうな。定住すると決めない限り。
日本の民泊どこへ行く?
ノマドだけでなく、海外からの旅行者にとっても民泊新法の影響は大きいはず。
私の友人で10月にアメリカから観光にくる日本大好きな2人組もAirbnbで予約済でした。しかし民泊新法の影響でキャンセルされてしまい、結局ホテルに変更したそうです。
「費用は680ドルから1400ドルに跳ね上がったけど、Airbnbは全額返金してくれたし、次回使える680ドル分のクレジットをくれたから、来年のクルーズトリップの時に使うよ。」と、港町にあるお城のようなプール付き一軒家のリスティングのリンクを送ってきました。
海外からのイメージ「日本は高い」が現実に
旅先で出会う旅人たちからしょっちゅう言われるセリフ。
「日本へ行ってみたいけど、高いんでしょ?」
アジア人だけでなく、日本に来たことがないヨーロピアンやアメリカ人も「日本は高い」と言います。
「彼氏が日本勤務になった時に母国(オーストリア)より生活費が高いって言ってた。」
「私の両親が日本へ行ったんだけど、レストランはどこも一人300ドル以上だって言ってたよ。」
などなど。
これまでは「お店や泊まる場所を選べばコストを抑えられるよ!Airbnbって知ってる?」と言っていたけど、もう言えない。私たち自身が困っているんだから・・。
これから出会うノマドの人達には今の日本のAirbnb状況を話した上で、コーワーキング・スペースが付いているソーシャル・アパートメントを勧めると思う。
短期滞在旅行者には「ホテルに泊まる予算が無ければ、新しいホステルがたくさん出来ているから」とホステルを勧める、かな。日本のホステルに泊まった事ないけど・・。
ホテル vs 民泊
日本に来たことがある外国人から「日本のAirbnbの部屋って驚くほど狭いよね。東京ではあれが普通なの?」と言われることもよくある。
普段Airbnbで暮らしている私が言うのもなんだけど、ホテルの料金と民泊の料金が変わらないんだったら、ホテルでも良い気がする。
Airbnbは部屋の料金に清掃料(日本は5,000円〜、他国は30ドルほど)とサービス料(10%前後)が加算されるので、結果的にホテルより高くなることも。
というわけで、私たちも今回東京2週間の滞在はシティホテルにしました。
その後は大阪で条件に合うAirbnbの部屋が見つかったので、大阪に1ヶ月。その後は・・・未定!
日本を諦めて、2人とも大好きな台湾か、行った事ないので韓国に行くかもです。
(※結局、大阪で別のAirbnbに1ヶ月滞在しました。 )
余談:外国人が部屋を借りる難しさ
今回、Airbnbで探しても見つからなかったので、Facebookタイムラインに「部屋を探しています」と投稿してみました。
すると、24時間以内に6人の方がメッセージをくれました。友人や知人に聞いてくれた方も。なんともありがたい。
日本人は気軽に家を貸すってことも、サブレントすることも少ないし、そもそも家を借りるのに困る事ってほぼ無い。
一方、日本に住む海外から来た人達は「外国人が日本で家を借りる」ことがいかに大変かを知ってる。それが理由だからかは分からないけど、受け取ったメッセージは全て英語でした。
「キッチン、バスルーム、リビングルームをシェアする形で良ければどうぞ」
「こんな部屋があるけど、どう?」
「空き家を持っている知人がいるから聞いてみるよ!」
「この人が部屋を紹介できると思う。あとこの人も。」
などなど。。
私も同じような状況の人がいた時に、すぐにこんな風に助けてあげられるか分からない。助けてあげたくても自分自身が家を持っていないし、貸してくれそうな人も知らないので。
そう思うと「やっぱりAirbnbや民泊って便利なサービスだな〜」ってつくづく思うのです。過去形にならないよう、今後も民泊がサービスとして継続して行きますように。。
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