こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。
2018年にバンコクで黄熱病など数種類のワクチンを接種したのですが、今日(2019年4月6日)再度訪問したら、若干レイアウトが変わっていたので追記しました。
2018年7月〜8月までベトナム2週間、スリランカ11日間、インド8日間と旅して、8月上旬にタイのバンコクに戻って来ました。
現在はタイの北部、チェンマイにいます。
今回は世界一周旅行者やバックパッカーの間で知らない人はいないであろう『スネークファーム』こと『Queen Saovabha Memorial Institute』で予防接種を受けて来たので、タイで予防接種を受けるメリット・デメリット、ワクチンの種類、金額、病院での流れについて説明します。
バンコクで予防接種を受けるメリット
バックパッカーや世界一周旅行者がバンコクで予防接種を受ける理由は、安い!早い!簡単!だから。
後ほど実際に私が受けた予防接種と金額を記載しますが、日本の半額以下で受けられます。予約も不要で、1日に4ショットまで一部のワクチンを除き当日に受けることができます。
世界一周旅行者やバックパッカーなど色々な国を旅する予定の人だけでなく、私みたいに行きたい国があったらフラッと飛んでしまう無計画な人(笑)にとっても便利だなーと思います。
バンコクで予防接種を受けるデメリット
デメリットという程でもないですが、言葉は当然「タイ語」か「英語」。
日本人が多く訪れるからか、受付の方や看護師さんは「はじめてですか?(初診ですか?の意味)」「いたい?」「おわり」など一部日本語で言ってくれることもありますが、問診票も診察も基本「英語」です。
外国人旅行者や日本人旅行者に慣れているドクター*なのでコミュニケーションが取れないということは無いです。ただ、自分が受けたい予防接種の英単語くらいは覚えておくかメモって持って行くと良いと思います。
*2018年は高齢の男性ドクターでしたが、2019年4月はテキパキとした女医さんでした。
スネークファーム(Queen Saovabha Memorial Institute)で受けられる予防接種
スネームファームで受けられる予防接種は約20種類。病院内にも受けられるワクチンのリストが掲載されています。
コレラ(経口) | Cholera (oral) |
ジフテリアと破傷風 | Diphtheria&Tetanus |
ジフテリアと破傷風と百日咳 | Diphtheria&Tetanus&Pertussis |
ジフテリア&破傷風&百日咳&ポリオ混合 | Diphtheria&Tetanus&Pertussis&Polio |
A型肝炎 | Hepatitis A |
B型肝炎 | Hepatitis B |
A型肝炎・B型肝炎混合 | Hepatitis A/B |
ヒトパピローマウイルス | Human papillomavirus |
インフルエンザ | Influenza |
日本脳炎(生) | Japanese Encephalitis (live) |
日本脳炎 | Japanese Encephalitis |
髄膜炎菌 | Meningococcal |
流行性耳下腺炎、麻しん、風疹 | Mumps, Measles, Rubella |
肺炎球菌 | Pneumococcal |
ポリオ経口 | Polio (oral) |
狂犬病 | Rabies |
破傷風トキソイド | Tetanus toxoid |
腸チフス | Typhoid injection |
水痘 | Varicella |
黄熱病 | Yellow fever |
すでに受けたいワクチンが決まっている場合は良いですが、そうでない場合は種類がありすぎてどれを受ければ良いか分からないですよね?
私もイエローカードやワクチンが必須の国に渡航する予定は今のところ無いため迷いました。どのワクチンが必要か分からなければドクターに渡航先を伝え相談してみましょう。
私が実際に受けた予防接種と金額(2018年7月、2019年4月現在)
私は直近でベトナム、スリランカ、インド、タイ、マレーシア、シンガポールに行く予定だと伝えると、ドクターから日本脳炎、A型肝炎は受けておいた方が良いと言われました。インドの衛生面が心配だったので「ジフテリア、破傷風、ポリオ、腸チフス等は必要ないですか?」と聞くと「まだバンコクにいるなら次回受けたら?」と言われ、2回に分けて5つのワクチンを接種することにしました。
●日本脳炎(生)
●A型肝炎
●ジフテリア&破傷風&百日咳&ポリオ混合
●腸チフス
●黄熱病
黄熱病は現時点では必要ないけど、いつかアフリカのサファリに行きたいので一緒に受けておくことに。
ドクターが予定を組んでくれました。
1回目(2018年6月28日)・・・日本脳炎(生)、A型肝炎、黄熱病の3ショット。
2回目(2018年7月3日)・・・ジフテリア&破傷風&百日咳&ポリオ混合と腸チフスの2ショット。
1回目と2回目の間は数日空ければ大丈夫とのことだったので、2回目は5日後に受けに行きました。
【追記】3回目(2019年4月6日)・・・A型肝炎 セカンドショット(料金は前回同様1500THB)
料金は以下の通り。
診察券代 20バーツ (70円)
診察料 50バーツ × 2回 = 100バーツ (700円)
日本脳炎 460バーツ (1,610円)
黄熱病 1,200バーツ(4,200円)
A型肝炎 1,500バーツ (5,250円)
ジフテリア&破傷風&百日咳&ポリオ混合 630バーツ (2,205円)
腸チフス 400バーツ (1,400円)
合計 4,310バーツ(15,085円)
日本で受けると黄熱病だけで11,180円なので、5種類のワクチンで15,000円はかなりおトクな気が。
さらに日本の黄熱病予防接種は受けられる日時が決まっていて、黄熱病の予防接種を受けると他のワクチンを打つまで間隔をあけなくてはいけません。
スネームファームは予約不要で同日に他のワクチンも打てるので効率的。
スネークファーム(Queen Saovabha Memorial Institute)への場所・行き方
Queen Saovabha Memorial InstituteへはBTS(スカイトレイン)とMTR(地下鉄)で行くことができます。
BTSの場合は「Sala Daeng」駅から徒歩10分くらい。改札を出たらThaniya通りを目指しまっすぐ進むと、Rama Ⅳ通り(大通り)に出るので、そこから西方向へ3分くらい歩いたところに入り口があります。
MTRの場合は「Sam Yan」駅から東方向へ5分ほど真っ直ぐ歩いたところにあります。
このサインが見えたら病院に到着!
右手にガードマンがいますが、そのまま真っ直ぐ正面の建物に向かって進みます。
この建物が通称スネークファームことQueen Saovabha Memorial Instituteです。
予防接種を受けるまでの流れと注意事項
次に、ワクチンの接種を受ける流れを解説します。
病院に入ったらまずは、写真の場所に行きます。赤丸で囲んだ(Please pick up a que cardと書かれているところ)に整理券があるので1枚取ります。
整理券を取ったらガラス台の下にある問診票を2枚記入します。
まず1枚目。5番のボックスにある用紙に、氏名、年齢、旅行の目的、旅行のスタイル、抗マラリア薬の有無、訪問予定の国と期間を記入します。
そして2枚目。カルテを作るための個人情報を記入します。表面は氏名、年齢、性別、国籍、メールアドレス、旅行者か居住者か、仕事、生年月日、パスポート番号、住所、電話番号、治療中の病気があるか否か、アレルギーの有無です。
裏面は過去に受けたことがあるワクチンを記入します。私は手元に母子手帳があったわけでもないし記憶も定かではないので「Not sure」ばかりにチェックが入っていますが、事前に調べられる人は調べておいた方が良いと思います。診察の際にもドクターから「これは子供の頃に受けたんじゃないかな?」とか聞かれるので、覚えている限り受けたことがあるか否かを伝えましょう。
用紙の記入が終わったら、1番の部屋に入ります。受付があるので記入した用紙2枚、整理券、パスポートを提出します。診察券を作ってくれるので、その場で20バーツ支払います。
次に体温と血圧を測るために隣の部屋へ呼ばれます。計測が終わったら4番の部屋へ入ります。
4番の部屋は診察室と待合室になっています。入ってすぐに受付があるので記入した用紙等を渡します。順番に呼ばれますので名前が呼ばれたらドクターのいる部屋に入ります。
(2019年4月訪問時は、去年2回診察してくれたおじいさんドクターはおらず、女医さん?看護師さん?でした。)
診察では、渡航予定の国、受けたいワクチン、過去に受けたワクチン等を聞かれます。どれを受ければ良いか分からない人はドクターに相談してみると良いでしょう。ドクターがどのワクチンを接種するかの診断書を作ってくれますので、その紙を受付の看護師さんに渡します。
次に、看護師さんから接種するワクチンの注意事項等が書かれた紙と購入するワクチン名が書かれた紙を渡されます。4番の部屋を出て、5番のブースでワクチンを購入します。
ワクチンを購入したら4番の部屋に戻ります。看護師さんから診察室3か診察室4に入るように言われ、看護師さんが注射をしてくれます。
私の場合は左腕に2本、右腕に1本でした。打つ前にどのワクチンがどちらの腕かも伝えてくれます。注射が終わったらそのまま帰れます。副反応が心配な場合は外の椅子に5分くらい座って様子を見てから帰ると良いかもしれません。
予防接種を受ける前に知っておいた方が良いこと
ここまで読んでいただいたら大体のイメージは掴めたかと思いますが、改めて注意事項を4つほど。
- 日本でもどこの国でも同じですが、自分の身体にワクチンを入れるので、ドクターと相談して自分の意思でどれを接種するか決めましょう。何かあっても基本、自己責任です。過去に副反応がでたことがあったり、アレルギー、その他心配なことがある場合は事前によく調べておくことをオススメします。
- 診察は英語です。自分の受けたい予防接種の英語名を知っておくと診察がスムーズに進むでしょうし、逆に知らないとドクターから「この国に行くなら〇〇受けた方が良いかもしれないね」と言われても理解できないと思うので。このページの上部にリストを翻訳したので覚えられなければメモりましょう。どのワクチンを受ければ良いか分からない場合は “Which vaccines do I need if I will visit(国名)?” と聞けばドクターが教えてくれます。
- 支払いは現金のみです。クレジットカードは使えませんので現金を用意して行きましょう。
- ワクチンの種類にもよりますが、注射した直後から数時間は腕が重く感じることも。重い荷物は置いて行き、身軽な格好で行った方が良いかもしれません。
予防接種の受付時間
Queen Saovabha Memorial Instituteの開院時間は以下の通りです。
月曜日〜金曜日(祝日を除く)8:30 AM〜12:00 PM / 13:00 PM〜4:30PM
土曜日・祝日 8:30 AM 〜 12:00PM
日曜日休み
参考:Queen Saovabha Memorial Institute
私は1回目は午後2時頃、2回目は午前11:30頃行きました。1回目の時は待ち時間も長く45分くらいかかりましたが、2回目の時はお昼休憩前だったからかドクターも看護師さんもササっと済ませたい感じで、病院について10分で終了(笑)あまりギリギリだと「午後1時に来て」と言われるかもしれませんが、ランチ前はサクッと終わるので忙しい方には良いかもしれません。
3回目(2019年4月)は土曜日の11時過ぎに行きましたが、結構混んでました。病院のスタッフはみんな仕事が早いので、混んでいても待たされている感はありませんでした。
2回目以降は用紙への記入は不要
一度診察券を作ってしまえば、2回目以降は問診票等の記入は必要ありません。
整理券を取って、直接1番の部屋へ行けばOKです。
名前が呼ばれると、初回に作ったカルテ等を一緒に渡されます。
去年2回来ただけなのに、初診時に記入した問診票やカルテがきちんと保管されていることにちょっと感動(笑)と同時に、全旅行者のカルテをどうやって保管しているんだろう・・と。
A型肝炎は2回目を6〜12ヶ月後に受ければ効果は一生
3回目のワクチン接種をしたのはA型肝炎のセカンドショットのみ。
というのも、去年ドクターから「A型肝炎は半年〜1年以内にもう一度予防接種を受けると効果は一生だよ。日本でもタイでもアメリカでも良いけど、せっかくだから忘れずに受けるよ良いよ。」と言われたので、せっかくタイにいるし受けようと思ったのです。
料金は前回と変わらずワクチン代が1500THB、診察代が50THBの合計1550THBでした。
以上、バンコクの「スネークファーム」こと「Queen Saovabha Memorial Institute」での予防接種についてでした。参考になれば幸いです。
Comment
[…] タイのスネークファームでは「ジフテリア&破傷風&百日咳&ポリオ混合 630バーツ 」だったと記事にもあったので、これを接種したいな。 […]
[…] 詳細はこちら: Meg In The World […]
[…] 言語に不安という方は、三谷めぐみさんのMeg In The Worldの以下の記事がかなり参考になります! 「スネークファームで予防接種を受けたのでワクチンの種類・金額・受け方を解説します」 […]