新年の抱負よりも効果的な「去年の振り返り(PYR)」

Past Year Review(去年の振り返り)をやってみた Column
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こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。

あなたの「新年の抱負」は何ですか?

年が明けると、そんな風に聞かれることがありますよね。

「よし!今年は〇〇するぞ!」と新年の抱負や誓いを立てる人も多いと思います。

ところで。去年の「新年の抱負」は何でしたか?
達成できましたか?

新年の抱負を立てて、それを実行(達成)できる人は半数以下とも言われています。

私はもう何年も「新年の抱負」を立てていません。

例えば「毎晩22時に寝て、朝6時に起きる」「仕事前に走る」と決めても、続かないことが多いので。

「新年の抱負=決意表明」をする意図は分かるのですが、どうも実践的ではないような気がしていました。

そこで、昨年11月から年始にかけて「Past Year Review(去年の振り返り)」をやってみることに。

これは「新年の抱負」を掲げるよりも価値がある!と思ったので、「去年の振り返り」のやり方と、その効果をご紹介します。

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Past Year Review(去年の振り返り)とは

私が長年愛聴しているPodcast『Tim Ferris Show』の中で、Tim FerrisとKevin RoseがNew Year’s Resolution(新年の抱負)について話していました。

2017年2月と2020年1月のエピソード(#224#408)の中で、二人は「新年の抱負は立てない」「それよりも去年の振り返りの方が意味があると思う」と言っていました。

その時は「確かに」と思ったのですが、聞き流すだけで行動しませんでした。

それから2年以上経った2022年。Timが公開したPast Year Reviewについての記事を読んで、私もやってみることに。

Past Year Review(去年の振り返り)を簡単に説明すると、過去1年で「ポジティブ」だったことは翌年も継続し、「ネガティブ」だったことは排除する、というシンプルなもの。

私たちは、なぜかいつも「やること」がたくさんあって「忙しい」ですよね。

頭の中では「やりたくないことや、無駄な事に時間を費やすより、好きなこと(楽しいこと)や大切な人との時間を優先したい」と思っています。

しかし、現実ではやりたくない事をやったり、無駄な時間を過ごしてしまいがち。

「忙しい」「今は時間がないから」と言い訳をして、大切な人や自分自身のために時間を使えないこともあります。

そしてあっという間に1年が終わり、ある日、人生が終わるのです。

私は「会社員」を辞めた時に「やりたくないこと」や「無駄な付き合い」を手放し、この7年間は「自分が本当にやりたいこと」を選んでやってきました。

すでに「好きなこと」や「大切な人たち」がハッキリと分かっているつもりでも、Past Year Reviewをやることで気づくことが、いくつもあったのです。

親しい友人だけでなく、ブログ読者さんにも「Past Year Review(去年の振り返り)」を知ってもらいたい!と思ったので、やり方を説明しますね。

PYR(去年の振り返り)のやり方

「Past Year Review」のやり方は、Tim Ferrisのblogで紹介されていますが、原文は英語なので、日本語で要約してみました。

Tim Ferris流「PYR(Past Year Review)」のやり方

  1. メモ帳に「ポジティブ」と「ネガティブ」の列を作る
  2. 過去1年間、週ごとにカレンダーや日記を見返す
  3. 各週で最もポジティブ(またはネガティブ)な感情を引き起こした人々、出来事を探して「ポジティブ」と「ネガティブ」に振り分ける
  4. 1年の振り返りを終えたら、「ポジティブ」と「ネガティブ」リストの中で、最も「ポジティブ」だった20%、最も「ネガティブ」だった20%を探す
  5. 最も「ポジティブ」だった20%のこと(人)を、来年の予定に入れる。カレンダーに入れないと実現しないので、計画を立て予定を入れる。
  6. 最も「ネガティブ」だった20%のこと(人)を、「やらないリスト」に書き出し、新年最初の数週間、見える場所に貼る。

Tim Ferrisは「PYRは30〜60分で出来る」と書いています。

実際にTimのやり方通り、Googleカレンダーを見ながらやってみると、1月は15分で終わりました。

ただ。カレンダーだと、その時の「出来事の詳細」や「自分の感情」までは残っていないのです。

そこで、自己流にアレンジしてやってみました。

私流PYR(去年の振り返り)のやり方

自己流にアレンジした私流のPYRのやり方も、参考までにご紹介しますね。

私流「PYR(Past Year Review)」のやり方

前提:私の日記はデジタル(Evernote)です

  1. 去年の日記(または手帳)、紙、ペンを用意
  2. 紙に「ポジティブ」と「ネガティブ」の列を作る
  3. 日記を振り返り「ポジティブ」なことにピンクのハイライト、「ネガティブ」なことにブルーのハイライト、そのイベント(出来事)からの学びを赤字にする
  4. 同時に「ポジティブ」と「ネガティブ」を紙に箇条書きでリストアップ
  5. 12ヶ月分終わったら、特に「ポジティブ」だったことを選び、来年の予定に入れ、特に「ネガティブ」だったことを「やらないリスト」書き出す
  6. 再度、日記のハイライトや赤字を見直し、1年の振り返りをまとめる。
    私は自分の振り返りの内容に沿って以下の通り項目を作り、いつでも見返せるようにリスト化しました。
    – Not To Do(やらないこと)
    – Keep Doing(継続すること)
    – Want To Do(新たにやりたいこと)
    – LIFE(道徳的価値観や学び)
    – HEALTH(健康)
    – RELATIONSHIPS(人間関係)
    – WORK(仕事)
    – TIME MANAGEMENT(時間管理)
    – SELF IMPROVEMENT(自己向上)
    – FINANCE(お金)

最後のまとめは、項目ごとに分けなくてもOKです。

「やりたいこと(継続したいこと)」と「やならいこと」を明確にするだけでもPYRをやる価値はありますが

自分なりの「まとめ」をしておくことで、いつでも見直せて便利かと。

PYR(去年の振り返り)の効果

楽観主義者である一方、完璧主義者でもある私は、1年の振り返りだけで36時間もかかりました。笑

そして、まとめに12時間。

およそ50時間もPYR(去年の振り返り)に使ったことになります。

はじめてPYRをやった(しかも自分流にアレンジした)ので、想像以上に時間もエネルギーも使ったけれど、その価値は十分にあるな、と感じています。

たった1年の出来事を振り返っただけなのに、まるで自分の人生を振り返ったかのよう。

振り返りをしなければ気づけなかった(忘れていた)出来事や感情を思い出すので、「ポジティブ」なことをもう一度味わえる(感謝できる)し、「ネガティブ」なことを達観して見ることができます。

PYRの効果

  • 自分にとって大切な人、時間、イベントがより明確になる
  • 楽しんでいる「仕事」と、仕方なくやっている「仕事」がハッキリとする
  • 仕方なくやっている「仕事」から生じる、心身への影響が分かる
  • 「良い習慣」や「悪い癖」に気づける

「去年、何したっけ?」「なんかあっという間に1年終わってしまったなぁ」と感じる人には、特にオススメ。

PYR(去年の振り返り)は、「いい気づき」もあれば、「向き合わなきゃいけない」こともあるので、決して楽な作業ではありません。

ただ、それは翌年、そしてその先の人生をより楽しく、賢く生きるために必要なプロセスでもある、と私は感じました。

興味があれば、ぜひ「去年の振り返り(Past Year Review)」を試してみてくださいね!

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この記事を書いた人

自然と芸術を愛する旅人。世界各地で家を借りながら暮らす「デジタルノマド」9年目。40ヶ国。

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