ミャンマーのコーヒーを現地で味わう【ミャンマーひとり旅】

ミャンマーでコーヒーを飲む@Genius(c)Megumi Mitani Myanmar
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こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。

ミャンマー国軍のクーデター。日本に住む多くの人たちにとっては「怖いことが起きてるね。(でも私たちには関係無いよね。)」という感じで、ひとつの”ニュース”として消化され、10秒後には忘れ去られる。
私自身もそうだけど、行ったことがない「よく知らない国」で起こっていることというのは、色んな面で、想像がしづらい。
そこで、少しでも「ミャンマー」という国に関心を持ってもらえたらと思い、2019年春にミャンマーをひとり旅した時のことを旅エッセイ的に綴ることにしました。少しずつ更新していくので、のんびり読んでもらえたら嬉しいです。

今日は、ミャンマーのコーヒーについて。

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はじめて飲んだミャンマー産のコーヒー

私が「ミャンマーに行ったらやりたいこと」のひとつが「ミャンマー産のコーヒーを飲むこと」だった。

コーヒー好きを通り越してコーヒーオタク気味の私は、これまでも色々な国でその土地のコーヒーを飲んだり、日本やアメリカの「コーヒー通が通うカフェ」でシングルオリジンやスペシャリティーコーヒーを飲んできた。

2017年のある日。東京の清澄白河にあるARiSE Coffee Roastersで初めてミャンマー産のコーヒーを飲んだ。

タイやベトナムのカフェにもミャンマー産のコーヒーはあったけど、チェンマイやハノイにいるのに、あえてミャンマー産のドリップコーヒーを選ぶ理由はないと思い、その時は飲まなかった。

東京にあるARiSE Cofeeは世界各地のユニークな豆も扱っていて、オーナーが1杯ずつハンドドリップで入れてくれるので、美味しくないわけがないんだけど

大好きなエチオピアやグァテマラを横目にミャンマーをオーダーしたことを後悔しないだろうか

とドリップされるコーヒーを眺めながら内心思っていた。

しかしその思いは、ミャンマーを一口飲んですぐに消えた。

何年も前のことなので明確な味は覚えていないけど、「酸味とほのかな甘みのバランスが良く、とても飲みやすい」という印象だった。

なので「ミャンマーに行ったら現地で美味しいミャンマーコーヒーを飲みたい!」と思っていたのだけど、タイから国境を越え、入国してから3日間まだ飲めていない。

ホテルの朝食で出てくるコーヒーや、飲食店のコーヒーも一応「ミャンマーのコーヒー」と言えるかもしれない。だけど、アジア御用達の「ネスカフェ」である可能性も高いので、それとしてカウントしていなかった。

なかなか美味しいコーヒーに辿り着けないので

もう「ミャンマー産のコーヒー」じゃなくてもいいから(笑)、とにかく美味しいコーヒーが飲みたい。

と願っていたら、3日目の深夜に夢が叶った。

ミャンマーで飲んだ最初のミャンマー産コーヒー

ミャンマーで飲んだコーヒー(c)Megumi Mitani

バゴーからインレーに向かうバス旅のサービスエリアで、ミャンマー産のコーヒを飲むことができた。

深夜11時半。寝ぼけ眼でバスを降り、青白い蛍光灯の光が眩しい大きなサービスエリアの片隅に「Coffee」と書かれたのぼりが見えた。

「どうせまたNESCAFEだろう」と思いながらブースに近づくと、そこにはイタリア製のエスプレッソマシーンがあった。

メニューは英語表記もあって「Myanmar Coffee」と書いてある!

一気に目が覚めた私は、レジにいた青年に

ハロー!コーヒーを飲みたいんだけど、もしかしてエスプレッソドリンクもミャンマーの豆を使ってる?

そうだよ!うちのは全部ミャンマーの〇〇(地名)の豆だよ。

と返ってきたので、カフェラテを頼むことに。

ミャンマーのコーヒー豆で淹れたカフェラテ(c)Megumi Mitani

奥にいたバリスタと思われる男性が、豆を挽いて淹れてくれたカフェラテは、身体に沁みた。

きめ細やかなフォームでやさしい口あたりながらも、深煎りのしっかりとしたエスプレッソの存在感が口の中に広がる。

美味しいコーヒーに飢えていたせいもあるけど、ポートランドで飲んでいたラテよりも遥かに美味しく感じた。

そして何より深夜のサービスエリアで、予想外にも美味しいカフェラテ(しかもミャンマー産の!)をいただけたことに、とてつもない幸せを感じた。

インレー湖のミャンマーコーヒー

ミャンマーコーヒー@インレー湖(c)Megumi Mitani

そして「ミャンマーのコーヒーが飲みたい!」という願望は、またすぐに叶った。

インレー湖で滞在していたホテルから徒歩1-2分のところに、ミャンマー産のコーヒー豆を扱うコーヒーショップがあったのだ!

そのコーヒーショップは、外国人観光客向けのビジターセンターの中にある。

インレー湖の観光情報を収集しに来たはずの私は、気がつけばコーヒーカウンターの前に立って

ミャンマーのコーヒーをハンドドリップでお願いします!

と少し興奮気味にオーダーしていた。すると

Oh, sorry. No Power..

と小さな声で返ってきた。

「電源が落ちたからコーヒーを淹れられない」ということだった。

ミャンマーでは停電が日常茶飯事なので、驚きはしなかった。

インレー湖(ニャウンシェ)唯一のコンビニのような商店も、冷蔵庫はあるけど、ヨーグルトなどの冷蔵品は扱っていなかった。

ホテルのような大きな施設や外国人観光客向けのレストランであれば、停電が起きても5分もしないうちに復活する。けれども、小さな個人商店はそうではないらしかった。

ミャンマーコーヒー インレーにあるGenius(c)Megumi Mitani

翌日。インレー湖のボートツアーを終えた私は、真っ先にコーヒーショップへと向かった。

ハロー!昨日も来たんだけど(笑)今日はコーヒー飲めるかな?

あぁ!今日は大丈夫。ハンドドリップね。豆はミディアムローストとダークローストがあるけど、どちらが良い?

ミディアムをオーダーして、展示してあるお土産用の豆を見ていた。

インレー湖があるShan State(シャン州)は、ミャンマーコーヒーの栽培で最も有名な地域だった。

Geniusの豆はほとんどがシャン州のアラビカ種で、一部マンダレー産の豆(Catimor)や、ロブスタ種もあった。

ミャンマーでコーヒーを飲む@Genius(c)Megumi Mitani

私が飲んだ豆は、標高4080ft(1,243m)で、11〜3月の間にShade grown(日陰栽培)されたウォッシュド製法のアラビカ種で、スクリーンサイズは15以上と書いてあった。

ミディアムローストだけど深煎りに近いような味。

正直に言うと、ひと口目はちょっと雑味があって期待していた「ミャンマーコーヒー」ではなかった。それでも、ほんのり感じる甘味やスッキリとした飲みやすさは、日本で飲んだミャンマーコーヒーと同じだった。

これが「本場のミャンマーコーヒー」なのかもしれないし、何よりローカルの豆をローカルのバリスタが豆を挽いて、淹れてくれた一杯は特別に感じた。

ちなみに、ここGenius KAFE@INLEでは、コーヒーの淹れ方も選べる。ハンドドリップ(V60)の他、エアロプレスケメックスフレンチプレスサイフォンモカポット、そしてターキッシュスタイルまである。

しかも、どのメソッドでも1杯100〜150円で提供している。作り置きのコーヒーはなんと1杯60円。

お土産用のコーヒー豆は220gで¥280、オーガニックでも¥500で買えてしまう。

豆のまま、粗挽き、細挽きも選べるし、焙煎日・パッケージした日付まで、きちんと入っている。

日本はもちろん、近隣のアジア国と比べても価格設定がかなり低いけど、これで大丈夫なんだろうか?コーヒー農園で働いている人たちは。

特にここは外国人観光客向けのお店なので、2倍の値段でも全然売れると思う。
私がコーヒーのビジネスをやっていたら、買付して日本で販売したいくらい。で、利益の30%くらいを農園で働く人達に還元したい。

と、夢みがちなことを妄想しながら、ひとりミャンマーコーヒーを楽しんだ。

つづく。

次回はシャン州のローカル・フードについて書きます!不定期更新なので(笑)また思い出した時に読みに来てくださいね。

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日本でミャンマーのコーヒーが買える場所

ご近所にあるコーヒーロースターがミャンマーの豆を扱っていれば、そこで買うのが一番新鮮(焙煎日にもよるけど)で良いかと思います。

ただ、日本ではまだ流通が少ないので、オンラインで買えるところをいくつか探してみました。

ミャンマーシャンリー アジアンスペシャルティー 200g
甘味と酸味のバランスが良いシャン州のコーヒー豆。

ミャンマーコーヒー 「星山」 銀河コーヒー 150g
マンダレーのフルーティーで程よい酸味の豆。中煎り。

他にも発見したら追記しますね!
オススメをご存知の方も、ぜひ教えてください!

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この記事を書いた人

自然と芸術を愛する旅人。世界各地で家を借りながら暮らす「デジタルノマド」9年目。40ヶ国。

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