こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。
前回は「フルタイムトラベラーって何?」「どうやって食べていってるの?」など、よく聞かれる質問について書きました。
今回は、デジタルノマド5年目の私がデジタルノマドになった方法、デジタルノマドのはじめ方、デジタルノマドに向く人向かない人、デジタルノマドとフリーランスの違いについて。
かなり本音で書いてます。

「海外で旅しながら暮らしてみたいな〜」
「私もデジタルノマドになれるかな?」
「ノマドワーカーってどんな感じ?」
と思っている方の参考になれば幸いです。
デジタルノマドって何?

ミャンマーのカフェ。WiFiが安定しているお店を探すのが大変だった。
そもそも「デジタルノマドって何?」という方もいるかもしれませんね。

「デジタルノマド(digital nomad)」とは簡単に言うと、ノートパソコンとWiFiがあれば世界中どこでも生活できる人のこと。
住む場所も仕事する場所も自分で選べるので、遊牧民(ノマド)みたいにあちこち旅しながら生活している人たちのことを言います。
デジタルノマドのほとんどは個人事業主(フリーランスや起業家)ですが、会社に雇われている人もいます。
会社員の場合は「リモートワーカー(Remote worker)」と呼ぶ事が多いです。
日本では「デジタルノマド」より「海外ノマド」とか「ノマドワーカー」と言う呼び方の方が一般的みたいですね。
海外では「海外ノマド」とは言わないので、この記事では「デジタルノマド」に統一します。
デジタルノマドとフリーランスは違うの?
「デジタルノマドの定義」みたいなものは、デジタルノマド5年目の私にも正直よく分かりません(笑)
個人的にはこう考えています。
→個人事業主で定住地に住んでいる人
デジタルノマド
→個人事業主で、定住地を持たずに様々な国で暮らしている人
アドレスホッパーはデジタルノマド?
2018年に日本の友人から「アドレスホッパー」という言葉を聞きました。
聞いたことがない言葉だったので「ナニソレ?」と聞いたら

めぐちゃんと同じだよ。
家を持たずに暮らしてる人が日本にも増えてるんだって〜
調べてみたら、アドレスホッパーは、家を借りずに日本国内のホテルや民泊を転々としながら仕事している人のことだそうです。
デジタルノマドの日本国内版って感じでしょうか?たぶん。
デジタルノマドに向く人、向かない人
今の生活をはじめて2年目(2016年)頃から

どうやってデジタルノマドになったんですか?

私でもデジタルノマドになれますか?
と聞かれることが増えました。
結論から言うと

デジタルノマドには誰でもなれます!
ただし、向き不向きはあります。
ノマドになるのは簡単だけど・・・
海外ノマド生活を丸4年やって思ったのは、デジタルノマドになるのは簡単だけど、誰にでも向いている訳じゃないということです。
日本で暮らしている親しい友人に私の暮らしを話すと、ほとんどの人が「私には無理!」と言います。心の中では「絶対イヤ!」と思ってるかも。笑
海外旅行が大好きな友人達も「私は今のまま(会社の有給休暇を使って年に1〜2回海外を旅する)の方がいいわ〜。」と言います。
デジタルノマドに興味がある人の相談に何度か乗ったこともありますが

いいなぁ〜楽しそうだなぁ〜って思うけど、もう少し考えます。
と言って、実際に行動に移した人はひとりもいません。今のところ・・・。
その理由は「これまで築いてきたキャリアを無駄にしたくない」「今の安定した生活を捨てるのが怖い」がほとんどですが、中には「そもそも向いているのかな?って思うんです」という方もいたので、「デジタルノマドに向いている人」について考えてみました。
デジタルノマドに必要な5つのこと
私が思う「デジタルノマドに向く人」は以下の5つに当てはまる人です。
1. 全ての決断に責任を持てる
Photo by Caleb Jones
海外で旅をしながら暮らすというのは決断の連続です。
どこの国に行くか、どこに泊まるか、どのルートで行くか、何を食べるか、誰を信用するか、など小さな事から大きな事まで毎日が決断の連続です。
トラブルに巻き込まれたり、思い通り行かなくても、人や環境のせいにしていたらやっていけません。
決めたのは自分です。
2. 自分軸を持っている
デジタルノマド生活を始めると、友人や家族とは物理的だけでなく、心理的にも距離ができます。
悲しい哉、これは事実です。
家族や友人と会う機会が減り、コミュニケーションの取り方が変わります。
「デジタルノマド」という生き方を理解されないかもしれません。
一方、海外では多くの出会いがあり、魅力的な話や写真をシェアし合います。
そんな時、自分が何をしたいか、どんな暮らしをしたいか、何が好きで何が嫌いかなど、自分の価値観がハッキリしていないと迷子になりますよ。
周りの影響を受けやすく、人に流されやすいタイプは特に。
「本当にしたい事が何か分からない」「とりあえず今の生活から抜け出したい」という人はデジタルノマドになるんじゃなくて、旅に出た方が良いと思います。
3. 人との違いを受け入れられる
自分軸を持つこと以上に大切なのが、人との違いを受け入れること。
幸か不幸か、日本で暮らしている人のほとんどは日本人。同じような見た目で、同じ言語を話し、同等の教育を受け、(多少の差はあるにせよ)同じような環境で生活しています。
でも、そんなの日本だけです。
アジアだろうが、アメリカだろうが、ヨーロッパだろうが、日本の一歩外に出たら、私たち日本人の「常識」や「普通」は一切通用しません。
言語はもちろん、人種も文化も宗教観も違います。
日本より貧富の差が大きく様々な家庭環境があります。
セクシャリティや人権に対する考え方も日本とは違います。
異なる環境で育った人を理解することは簡単ではありませんが、先入観を持たずに相手の話を聞いてみましょう。
話してみたら「なんだ。結局人間ってみんな同じなんだな」と思うかもしれないし、「そんな考え方もあるのか〜!」と視野が広がるかもしれません。
これは海外だけでなく、日本国内でも言えることかもしれませんね。
4. 自己管理ができる
デジタルノマドだけでなく、自営業、起業家の人も同じですが、自己管理は基本中の基本です。
デジタルノマドは会社員と比べると「自由」です。
仕事が選べます。
働く時間を選べます。
働く場所も選べます。
だからこそ、時間・お金・体調管理が大切です。
海外ノマドは日本でフリーランスとして暮らす以上に、時間・お金・体力・気力を使います。
5. 本当に困った時は助けを求められる
Photo by Priscilla Du Preez
日本では、街中で困ってそうな人を見かけたら「困っているのかな?」と気になったり、友達が「元気だよ!」と言いながらも、なんとなく元気なさそうだったら「あれ?大丈夫かな?」と思いますよね。
海外では、本人が言った言葉が全てです。
誰かに「How are you?」とか「Is everything all right?」と聞かれて「I’m good」「Yes, thank you.」と答えたら、聞いた人は言葉通りに受け取り「Great!」と思います。それ以上は考えませんし、変な詮索もしません。
「察する力」は日本生活が長い人だけが使える「魔法」です。
困った時は素直に助けを求めましょう。
助けが必要と分かれば、ほとんどの人は喜んで助けてくれますよ!
デジタルノマドに向かない人
Photo by Kinga Cichewicz
逆に「デジタルノマドに向かないんじゃないかなぁ」と思うのはこんなタイプの人です。
- なんでも人に聞く
→考える力のない「教えてちゃん」は色んな面でツラくなるでしょう。 - コミュニケーション能力が低い
→孤独になると思われます。 - 周りと同じが心地よい
→会社員でいた方が100倍シアワセかと。 - リスクを取るのがイヤ
→リスクを取らずに今の生活を続けてみては?
デジタルノマドのはじめ方
前回の記事に書いた通り私は「デジタルノマドになりたい!」と思ってなったわけではありません。
誰かに「どうやってデジタルノマドになるの?」と聞いたことも、教えてもらったこともありません。

海外を旅しながら旅費を稼げたら良いなぁ〜
とゆる〜く始めて、今に至ります。
なので、これから書くことは、私がなんとなく思いついてやったことだけです。
「デジタルノマドになる方法」はいくらでもありますが、ブログ読者さんから「めぐみさんは、どうやって今の生活を始めたんですか?」とよく聞かれるので、私がやったことを書きますね。
1. 日本のクラウドソーシングに登録する
私はまずLancers(ランサーズ)に登録しました。(←現在は使っていません)
2015年10月の時点では、まだフリーランスとして食べている人や副業をやっている人が今ほど多くなかったからか(?)提案したらすぐ仕事がもらえました。
数ヶ月で「認定ランサー」という一定の評価基準に達した人のみに与えられるバッジみたいなものが付いてからは、提案をしなくても次々と仕事のオファーが来るようになりました。
その後、2016年の5月にクラウドワークスにも登録しましたが、こちらは3回しか仕事したことがありません。理由は「ランサーズのUI(画面操作や仕事の流れ)に慣れていたため、クラウドワークスが使いにくいと感じてしまった」ただそれだけです。
クラウドワークスは仕事の案件量も多いですし、面談をすると担当者さんが個別で優良案件を紹介してくれることもあります。正直、クラウドワークスの方が、ランサーズより対応も印象も良いです。
ランサーズは、ランサーズ側から直接仕事依頼が来たり、見積もりを求めて来た案件に対してこちらが返信しても、その後音沙汰が無く、進捗状況も不明ということが何度もあったため、使わなくなりました。
最近は、日本でも副業する人やフリーランスが増えたので、単価が極端に低い案件(ライティング1記事800〜3000円、1文字1円以下)や、MLM案件(マルチ商法。ネズミ講。「誰でも簡単に稼げます!」という怪しい案件)も増えています。そういう類の案件は無視するか、メッセージを受け取ったら通報しましょう。
2. 海外のクラウドソーシングに登録する
「デジタルノマドになりたい」と考えている人は、日本語以外の言語がある程度できる人だと思います。
英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、韓国語、中国語など・・。
自分が得意な言語のクラウドソーシング・サイトにも登録すれば、仕事のチャンスは2倍、3倍にも広がります。
オススメのサイト?
私より何億倍も詳しいGoogle先生に聞きましょう。
英語だったら”Remote work” “Freelance” などのキーワードでググればたくさん出てきますよ。
3. 自分でサービスを作る
やりたい事があったり、事業にできるかも?というアイディアがある人は、自分でサービスを作ってしまった方が良いでしょう。
クラウドソーシングからの案件ばかりやっていては、「雇われ」の身と変わらず、あまり自由がききません。
「起業」まで行かなくても、自分が誰かの役に立つであろうサービスを考えて提供すれば、そこから収益が発生します。
・得意な分野のコンサルティング
・コミュニティ運営
・教材の販売
・オンラインセミナー
・有料記事(メルマガやnote)販売
など、世界中どこにいてもできます。
特に最近は「個人」が「個人」にサービスを提供するビジネスが盛んで、今後もっとこういう流れになっていくのは?と思っています。
4. 自分のメディアを持つ
書くのが好きな人はブログ、喋るのが得意な人はYouTube、写真が得意でトレンドに敏感な人はインスタ、Twitterの世界観を理解している人はTwitterで発信すると仕事に繋がるかもしれません。
デジタルノマドで何の発信もしていない方が珍しいのでは?と思うくらい、ブログやYouTubeから収益をあげている人は多いです。

ブロガーって時代遅れじゃない?

今さらYouTuberになっても遅くない?

インスタのインフルエンサーってもう死語だよね?

Twitter村とかホント無理!
と思うなら、他の方法を考えましょう。
まだ誰もやっていないことや、やっていない方法で発信すれば、稀少性があるので「この人に声かけてみよう」となるかもしれません。
私はブログ経由でライターのお仕事やコンサルのお仕事をもらえました。
「Airbnbが無いと生活が成り立たないなんて人がいるんだ〜」という理由だけでTV番組に呼んでいただいたこともあります。
もし「他にもこんな方法があるよ!」とか「こんな方法はどうかな?」という方がいたら、ぜひコメント欄でシェアしてくださいね。
オススメの本(というか私がセミリタイアを考えるきっかけになった本)は下記の記事内でご紹介してますので、興味がある方は合わせて読んでみてください。
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