【アメリカ生活】グラスフェッドとパスチャー・レイズド

グラスフェッド&パスチャーレイズド(c)Megumi Mitani Food
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こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。

現在地:アメリカ🇺🇸クリーブランド

前回は、アメリカに見る「肥満と貧困」について書きました。

今日はその続きというか、前回のトピックにも関係する「食」について。

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牛・豚・鶏が「お肉」になるまで

まずは、質問です。

あなたが昨日食べたお肉。動物たちはどんな環境で暮らし、何を食べていたのか、知っていますか?

そう聞かれて答えられる人の方が少ないんじゃないかな?と思います。

私も日本にいる時は、「薩摩の黒豚」って買いてあるから九州の方じゃない?というくらいしか考えたことありませんでした。

食肉として生まれ育ってくれている豚さんたちが、どんな環境で暮らし、何を食べているのかまで想像せずに、口に入れていました。

いえ。正確には「考えないようにしている」だけなのですが。

そうしないと、お肉を口にすることができないので。

昔、沖縄県のある島に行った時、〇〇牛としてブランド化されている牛が、島から船に乗せられ出荷される様子をたまたま目撃したのですが。

その日から2ヶ月間、お肉が一切食べられなくなってしまったのです。

そして『いのちの食べ方』や『FOOD INC』というドキュメンタリー映画を見た後も、しばらくお肉や加工食品を食べることができませんでした。

なぜなら。

牛、豚、鶏を育てる(生産する)環境や、動物たちの扱いがあまりに酷いから。。

でも。畜産業を行う生産者さんたちは、消費者である私たちのために「仕事」をしてくれているので、感謝しなければいけない。

彼らのおかげで、私たちは「お肉」をいただくことができるので。

とはいえ。

命を提供し「お肉」になってくれる動物たちの暮らす環境も気になります。

そこで「お肉」を購入する時の判断材料となるのが、「この牛(豚・鶏)は何を食べて育ったか」。

それを明確にしたのが「Grass-fed」や「Pasture Raised」というラベルです。

「グラスフェッド」と「パスチャー・レイズド」

グラスフェッド&パスチャーレイズド(c)Megumi Mitani

「グラスフェッド」「パスチャー・レイズド」という言葉、聞いた事ありますか?

Grass-fed(グラスフェッド)とは、草のみを食べて育った牛、Pasture Raised(パスチャー・レイズド)は放牧で育てられ草を食べて育った鶏のこと。

え、それ普通じゃない?
牛や鶏は広〜い敷地で自由に草を食べて育っているんじゃないの?

と思った方は、『いのちの食べ方』や『FOOD INC』を見てください。

※残酷なシーンもあるのでR指定あり(子供向きではありません)
※衝撃的なシーンも多いので大人でも見る人を選ぶ作品です

「100%Grass-fed」だけが本物のグラスフェッド

Grass-fedとPasture Raisedってどちらも草を食べるんだから同じじゃないの?

って一瞬思ったのですが

わざわざ別の表記をするってことは違いがあるのかも?

と思って調べたら、違いました!笑

この違いを知らないと、大人として、恥をかくかもしれません。苦笑

興味がある方は原文:Pasture-raised vs. grass-fed: What’s the difference?を読んでいただきたいのですが、簡単にまとめると。

  • グラスフェッドは「牧草」を食べて育った「牛」のこと
  • パスチャー・レイズドは「牧草地」で育った「鶏」「豚」「牛」のこと
  • 「鶏」や「豚」は牧草だけでは育たないため、Grass-fed PorkやGrass-fed Chickenは存在しない
  • 逆にPasture Raised Beefは、牧草以外の飼料も与えている「牛」である
  • 「100% Grass-fed」と表記があるものだけが、牧草のみで育てられた「牛」
  • ただの「Grass-fed」表記は、出荷前の2-3ヶ月だけ牧草を与えられている可能性が高い

なるほど!だからパートナーはGrass-fedではなく「100%Grass-fed」ばかり買うのか。

「購入」は「選択」であり「投票」

100%Grass-fed(c)Megumi Mitani

今年の1月にアメリカで暮らし始めた当時、私は「グラスフェッド」や「パスチャー・レイズド」というラベルを気にしたことがありませんでした。

これは完全に自分基準なのですが。

Walmartみたいな大家族用(?)のスーパーは、危ないものだらけな雰囲気が漂っていて「買いたい」と思うものがありません。お肉とか激安だけどちょっと怖いので、食品はバナナとスナック類しか買ったことありません。

一方、普段行っているWhole Foodsなら何を買っても大丈夫、Trader Joe’sもだいたい大丈夫、という感覚で暮らしていました。笑

なので、Whole Foodsで「Organic Chicken」という安くはないけど高くもないお手頃価格のチキン($6)や、ケージフリー(放し飼い)卵($3)を買っていました。

その隣で、100%Grass-fed Beef($12)、Pasture Raised Chicken($10)Pasture Raised egg($7)Grass-fed butter($5)などを、ポンポンとカゴに入れるパートナー。

私たちは1回の買い物でだいたい$80-100くらい買ってしまうんだけど、アメリカで他のスーパーに行かないし、そんなものだろうと思っていたら。

アメリカ在住の日本人の方に「え!卵、7ドル?あり得ない。肉も高すぎじゃない!?」と驚かれたので

ねぇ、WholeFoodsの商品て高いの?

そんなことないよ。何と比較して?

いや、卵とかお肉とか。他のスーパーだともっと安いみたい

「安い」ことが大事な人もいると思うけど、自分は違う。アメリカの食品業界や畜産業について自分なりに調べた上で、買うものを選んでいるから。

と言って、Whole Foodsのお肉でも、動物がどのように扱われていたかがレベル分けされ、パッケージにも表示されていることを教えてもらいました。

それから自分でも色々調べるように。

あるヴィーガンの人が「何を食べるか、何を買うかは選挙に投票に行くのと同じこと。」とを言っていて、「なるほど」と思いました。

毎日、自分が買うもの、口に入れるもの。それらが自分の身体だけでなく、動物や地球環境にどう影響しているかも考えないといけないな。

と感じ、お財布と相談しながら(笑)、動物や地球環境にも良い食品を選ぶようにしています。

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この記事を書いた人

自然と芸術を愛する旅人。世界各地で家を借りながら暮らす「デジタルノマド」9年目。40ヶ国。

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