【アルゼンチン生活】日本とは違う「時間・約束」の考え方

アルゼンチン・タイム(c)Megumi Mitani Argentine
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こんにちは!フルタイムトラベラー、三谷めぐみ (@meg_intheworld)です。

現在地:アルゼンチン🇦🇷ブエノス・アイレス

今日は、アルゼンチンで暮らす人々の「時間」や「約束」「予定」に対する考え方について。

日本とは違うなぁ〜と感じる点、「アルゼンチン流」の方が良いかも!と思ったエピソードをシェアしたいと思います。

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「約束時間」はあくまで「予定」で「未定」

Argentine-time(c)Megumi Mitani

先週の金曜日、コワーキング・オフィスで仲良くしているメキシコ人とランチしました。

彼女はアルゼンチンに9年住んでいて、コワーキング・オフィスの中でも古株。

英語を話さない受付嬢に代わり、私たちのような外国人にスペースの使い方を教えてくれる人。

彼女は毎日朝から夜までオフィスにいるので、ほぼ毎日顔を合わせています。

お互いの話をするうちに仲良くなって、ランチをすることに。

ランチ前日。

私たちがオフィスを出る時に

ねぇ!明日覚えてるよね!?ランチ。2:30PMに行こうね!

と、わざわざ席を立って、リマインドしに来てくれた彼女。

うん!明日ね!ランチ楽しみにしてる!

と行ってオフィスを出ました。

ランチ当日。
約束の2:30PMになっても彼女は忙しそうにしていたので、彼女が声をかけてくるまで待つことに。

ー3:30PM(約束の1時間後)

Hi guys…まだランチ食べてないよね?私も〜。あ〜もう今日は本当に頭が混乱しそうなくらい忙しい!!もう少しだけ待てる?あと少しだけ!ね!

と言い残し、オフィスの外へ。

ー4:00PM(約束の1時間半後)
オフィスに戻ってきた彼女は

Oh guys…お腹すいたよね?

(心の中の声)2:30PMからランチだと思ってたから今日はバナナしか食べてないよ。

もうすぐ4:30PMかー。どうする?6時か7時に早めのディナーにする?

(心の中の声)え!?お腹空いてるんだけど?

でもお腹すいたよねー。なんか食べに行こ!

うん、行こ!行こ!

2時間も待たせてごめんね!私のこと嫌いになった?(上目遣い)

嫌いにならないよ(笑)来客あったり忙しそうにしてたの分かってたから。でも休憩も必要でしょ?お腹も空いたし、食べに行こ!

そうね!次のアポイント、キャンセルするわ。電話だけさせて。携帯はオフィスに置いて行きたいの。ゆっくり話したいから。

OK! (アポイント、ドタキャンして平気なの..!?)

というわけで、約2時間押しで、ようやくランチに行けたのでした。

話をしてみると、自分ひとりでやっているバイヤーの仕事が急に忙しくなり、アシスタントを雇うことにしたそう。

買い付けと打ち合わせ、新人教育を同時にこなさなきゃいけなくて、ランチをスキップすることも多いのだとか。

私も時間を忘れて没頭するタイプなので「分かるな〜」と思う一方、約束には余程の理由がない限り時間通りに行ってたな、とも思ったり。笑

「約束」は変わるし、「時間」に遅れても気にしない

アルゼンチン・タイム(c)Megumi Mitani

1ヶ月ほどアルゼンチンで過ごして気づいたのですが。

アルゼンチンで暮らす人は、「時間」や「約束」を守らない(守れない)としても、あまり気にしない、ということ。

ブエノス・アイレスでは2軒のアパートメントを借りました。

1軒目のオーナーは「明日新しいタオルとシーツを12時に届けますね」と連絡があったので、外出せずに待っていたら、来たのは13時。

全く悪びれるそぶりもなく「Hola!元気ですか?」と笑顔で現れました。笑

2軒目のオーナーも「明日のチェックインだけど、時間を変更したいのですが。明日はミーティングがたくさん入ってしまってね。11:30頃なら行けると思う」と直前に予定変更。

そして当日はオーナーではなく、オーナーの「彼女」だという女性が20分遅れで登場。

「道が混んでいたのよ!それと、私、英語はほとんど話せないの。分かるでしょ?」と言ってイライラした様子を見せていました。

外で待たされた私たちではなく、なぜか待たせた彼女の方がイライラしている、という謎の状況に。笑

そう。アルゼンチンの人は「時間」に遅れても「約束」が守られなくても、みんな悪気が全くなさそうなんです。

日本では遅刻したら「だらしない」「信用できない」「相手に失礼」という感じですが、アルゼンチンでは「遅れても気にしない」おおらかさがある気がします。

飛行機遅延は当たり前

Buenos Aires(c)Megumi Mitani

ニューヨークからアルゼンチンに来た時のこと。

JFKからチリのサンチアゴへ飛び、サンチアゴからブエノスアイレスへ飛びました。

チリのサンチアゴで乗り換えますが、乗り継ぎ時間は1時間。

サンチアゴの空港に行ったことがない私は、乗り継ぎ間に合うかな!?と、予約した時点で少し心配だったのですが。

私が乗ったJFK-Santiago便が遅延したのです。

え!これ乗り継ぎ間に合うかな?急がなきゃ!

と早足で空港内を移動していると。

サンチアゴからブエノスアイレス行きに乗る前に、再度セキュリティチェックを通過しなくていけませんでした。

そのセキュリティが既にものすごい行列。

うわ。搭乗ゲート閉まっちゃったらどうしよう

と思っていたのですが、周りの人(同じくブエノス行きに乗る人)は、誰も焦っている素振りを見せません。

 

アメリカやヨーロッパだと係員に向かって「ハイ!僕のフライトはあと20分で出発なんだけど」とか「飛行機に乗り遅れそうんなんだ!!」という人が大抵いるのですが。

私みたいにソワソワしてるのは米国パスポートを手にしているカップルや男性くらい。アルゼンチンパスポートやチリパスポートを手にする人々は、おしゃべりしたり、ぼーっとしたり。

ゆっくり進むセキュリティチェックを通過して、早足で搭乗ゲートへ。

無事、機内に乗り込むと、半分以上が空席でした。

すると「乗り継ぎのお客様を待っているので、この飛行機は遅れます」とアナウンスが。

その後、ゾロゾロと機内に乗ってくる人たち。

満席になった飛行機は30分遅れで出発。

なるほど。だからAirbnbのホストが「到着予定時刻はあてにならいの。飛行機はいつも遅れるから。便名を教えて」と言っていたんだ。

と納得。

そして、セキュリティゲートの人たちが全く急いでいない理由も分かったのでした。笑

「約束」よりもその日の「気分」が大事

アルゼンチンで暮らす人々は「その日の予定はその日に決める」のも珍しくないとか。

生まれも育ちもアルゼンチンの女の子は、「週末の予定も、その日の天気と気分次第ね」と言っていました。

ある朝。知り合ったばかりのアルゼンチン人から

おはよう!今日はいい天気だね〜!さっき見つけたんだけど、こんなイベントあるから行かない?私、今からシャワー浴びるね!

とイベント開始の2時間前に急に誘われたり。

別の日には

今週はとても疲れたから、私は行けないかもしれないんだけど。こんな面白そうなイベントあるよ!もし行けそうなら連絡するね!

と言われ

これはお誘い?それともお知らせ?「行けそうなら行く」って私はもうそのイベントに行くこと前提になってる??

と、日本育ちの私は少し混乱したのですが。

おそらく、彼女たちは「こんな面白そうなイベントがあるから、興味あればどう?」と軽く提案してるだけ。

誘った相手が来るか来ないかはそこまで重要じゃなくて、自分は「面白そう」だから行く。
お互い行くなら、一緒に楽しもうよ!的な感じなのかと。

日本で日本人の友達と「遊ぶ」日を決める時は、だいたい1ヶ月以上先の日程になる(お互い予定が詰まっている)ので、当日に遊ぼう!とか、「行けたら行くね」みたいな曖昧な約束はほとんどしませんでした。

1ヶ月先の「天気」とか「気分」なんて分からないし、「連日会食が続いて外食に飽きている」かもしれないのに。笑

そう考えると、日本にいる時の私は、週末まで「時間」や「予定」に縛られた生活を送っていたんだな、と改めて思ったり。

だから、アルゼンチン人のようなおおらかさや、お互いが「その時」どう感じているか・どうしたいかを優先するスタイルもいいな、と感じ始めました。

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この記事を書いた人

自然と芸術を愛する旅人。世界各地で家を借りながら暮らす「デジタルノマド」9年目。40ヶ国。

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